
26日午前の東京株式市場で、日経平均株価(225種)が一時700円超上昇し、取引時間中として初めて5万9000円台に乗せました。 前場の終値は前日比273円86銭高の5万8856円98銭で、2営業日連続で史上最高値を更新しています。 東証株価指数(TOPIX)も前場終値は42.53ポイント高の3885.69となり、取引時間中の最高値を更新しました。
背景には、前日の米株式市場で半導体関連を中心に主要株価指数が上昇した流れがあり、東京市場でも幅広い銘柄に買いが広がりました。 特に米半導体大手エヌビディアの好決算を受け、半導体や人工知能(AI)関連株への期待が強まり、指数寄与度の高い銘柄への買いが日経平均を押し上げた形です。
為替市場では、25日に政府が日銀審議委員に「リフレ派」とされる2人を起用する人事案を提示したことを受け、日銀の早期利上げ観測が後退し、円安・ドル高が進行しました。 一時1ドル=156円台まで円安が進んだことで輸出関連株の業績改善期待が高まり、株高の追い風となりました。 こうした金融環境の緩和期待や「積極財政」への思惑もあり、市場では節目となる6万円台到達を視野に入れる声も出ています。
25日には日経平均の終値が5万8583円12銭となり、終値としての史上最高値を更新していました。 半導体関連株を中心にAIや電子部品などグロース(成長)株が相場全体をけん引し、日本株の上昇ペースは年初来で米ダウ工業株30種平均を大きく上回っています。 市場関係者からは「株価の上昇ピッチの速さに対する警戒感もあるが、海外投資家の日本株への注目度は引き続き高い」との見方も聞かれます。
半導体・キーエンスなど物色広がる 6万円台や7万円台見通しも
個別銘柄では、アドバンテストや東京エレクトロンなど半導体関連のほか、AI需要を取り込む銘柄が引き続き強く、指数を押し上げています。 セクター間では、これまで上昇を主導してきた半導体株に加え、前日まで出遅れていたソフトウエアや製造業などにも買いが波及し、物色の裾野が広がっているのが特徴です。
その象徴とされるのがFA機器大手キーエンスで、25日の取引では寄り付き直後から買いが優勢となり、午前中に一時7.6%高の6万8610円まで上昇し、2025年1月以来約1年1カ月ぶりの高値を付けました。 キーエンス株は7営業日続伸と、2023年4月以来の連騰となっており、世界的な設備投資の伸び悩み懸念からの「出遅れ修正」が進んでいるとの指摘があります。
また、日立製作所など、これまで資金が向きにくかった銘柄にも買いが広がり、相場全体の先高観を映す動きが目立ってきました。 東証プライムの売買高上位銘柄が全体に占める割合を示す先導株比率は直近で低下しており、売買が特定銘柄に偏らず、幅広い銘柄に広がっていることをうかがわせます。
証券会社の中には、2026年度末の日経平均見通しを6万3900円に引き上げるなど、企業業績の拡大や現政権による安定的な運営を背景に、日本株の一段高を予想する声も出ています。 7〜9月期には海外投資家の資金流入が強まり、日経平均が一時7万円台を試す可能性を指摘する向きもありますが、一方でエヌビディアなど米ハイテク決算が期待を下回れば、日本株も短期的な調整を迫られるリスクがあるとの見方もあり、先行きには強弱両論が混在しています。

-150x112.png)










-300x169.jpg)