ベネズエラがWBC初制覇 侍ジャパン破った勢いそのまま米国下す、MVPはガルシア

ベネズエラの国旗

第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝が17日(日本時間18日)、米フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われ、ベネズエラ代表が米国代表を3―2で破り、悲願の初優勝を飾りました。準々決勝で日本代表「侍ジャパン」を下したチームが、そのまま頂点まで駆け上がった形です。

ベネズエラは3回、ペレスの安打と四球、暴投などで1死二、三塁の好機をつくると、M・ガルシアが中堅への犠牲フライを放ち先制しました。5回には7番W・アブレイユがバックスクリーンに飛び込むソロ本塁打を放ち、リードを2点に広げました。投手陣も米国打線を7回まで無失点に抑えましたが、8回に四球で走者を出した後、B・ハーパーに中越えの同点2ランを浴び、試合は振り出しに戻りました。

それでも9回、先頭のL・アラエスが四球で出塁し、代走サノハの盗塁で無死二塁とすると、4番E・スアレスが中堅左への決勝二塁打を放ち、再び試合を引き寄せました。最終回は救援陣が米国打線を三者凡退に抑えて逃げ切り、6回目の大会でベネズエラが4カ国目のWBC王者となりました。背番号を揃えて抱き合う選手たちの姿に、マイアミの球場はスタンドを埋めた南米系ファンの歓声と涙に包まれたと報じられています。

ベネズエラは今大会、1次ラウンドから打線の破壊力とリリーフ陣の安定感を武器に快進撃を続けました。準々決勝では、侍ジャパンを相手にアブレイユの逆転3ランなどで8―5と打ち勝ち、連覇を狙った日本の前に立ちはだかりました。準決勝でも無敗で勝ち上がってきたイタリアを破り、初の決勝進出を決めています。決勝まで無敗で駆け抜けた結果、ベネズエラは球団史上初の世界一とともに、「打線のチーム」というイメージを世界に印象づけました。一方、2大会ぶり2度目の優勝を狙った米国は、A・ジャッジらスター選手をそろえた“ドリームチーム”で臨みましたが、終盤の追い上げも及ばず、2大会連続の準優勝に終わりました。

MVPガルシアとベストナイン発表 大谷翔平は指名打者で2大会連続選出

大会表彰では、ベネズエラのM・ガルシアが最優秀選手(MVP)に選出されました。ガルシアは今大会26打数10安打、打率3割8分5厘、1本塁打7打点、OPS.970と、主軸として攻撃をけん引しました。決勝戦でも先制の犠牲フライを放つなど勝負どころで存在感を発揮し、グラウンドで行われたセレモニーではMVPコールがスタンドから沸き起こりました。

併せて発表された大会ベストナイン(オールトーナメントチーム)では、優勝したベネズエラからガルシア(三塁)に加え、一塁のL・アラエス、遊撃のE・トーバーの計3人が選出されました。投手部門では、先発として米国のP・スキーンズとL・ウェブ、イタリアのN・ノラが名を連ね、防御率1点台前半の安定した投球が評価されています。

日本からは、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が指名打者でベストナインに入りました。大谷は今大会、打率4割6分2厘、3本塁打、7打点と攻撃の中心を担い、2023年大会に続いて2大会連続の受賞となりました。侍ジャパンはベスト4進出を逃したものの、大谷の打棒は世界トップクラスであることを改めて示した形です。ベストナインの外野手には、米国のR・アンソニー、ドミニカ共和国のF・タティス、イタリアのノリが選ばれ、それぞれ高打率と長打力を武器に大会を盛り上げました。

今大会は、ベネズエラの初制覇、日本の連覇ならずという結果とともに、各国のスターが躍動したことで、次回大会への期待を高める内容となったといえます。

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