
イランで拘束されていた日本人2人のうち1人が解放され、3月22日朝に日本へ帰国したことを外務省が明らかにしました。外務省によると、解放されたのは2025年6月からイラン当局に拘束されていた日本人で、現地時間の3月18日に収容施設から釈放されました。その後、陸路で隣国アゼルバイジャンへ移動し、航空機で帰国。健康状態に問題は確認されていないそうです。
解放の経緯については、イラン側が刑期満了と判断したとの見方も出ています。帰国後は関係当局が事情を聴くとともに、必要な支援が行われているとみられます。
イランでは今年3月上旬の国会答弁の時点で、依然として日本人2人が拘束されていると政府が認めていました。今回解放されたのはそのうちの1人です。残る1人は、2026年1月20日に首都テヘランで現地当局に拘束された日本人で、米ニューヨーク拠点の国際NPO「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」はNHKテヘラン支局長とみて即時解放を要求しています。
同委員会によると、この日本人はイスラム革命防衛隊によって拘束されたのち、カメラや携帯電話などの機材を押収されたうえで、2月23日にテヘラン北部の政治犯収容で知られるエビン刑務所に移送されました。
イランでは2025年12月末から経済悪化に対する大規模な反政府デモが続いています。当局はジャーナリストや人権活動家を含む多数の人々を各地で拘束しており、メディア統制強化の一環との見方も出ています。
日本政府はこれまでも、2人の安全確認と情報収集を続けてきました。外務省は本人や家族、関係機関と連絡を取りながら、残る1人の早期解放を最優先課題として対応しているとしています。
茂木外相がイラン外相に繰り返し解放要請 1人解放も残る交渉は続く
今も拘束が続く日本人については、NHK広報局は職員の安全を第一に行動しているとしたうえで、現段階では詳細を答えられないとコメントするにとどまり、政府も身元の詳細は公表していません。
茂木敏充外相は国会答弁でイランにおける邦人2人の拘束を認め、いずれとも連絡は取れており安全を確認していると説明。また、イランのアッバス・アラグチ外相との電話会談を複数回行い、中東情勢の安定やホルムズ海峡の航行の自由の確保とあわせ、拘束邦人2人の早期解放を強く求めてきました。
3月9日の電話会談でもアラグチ外相に解放を要請し、アラグチ氏は在留邦人の安全確保に協力する意向を示しました。
今回の1人の帰国により日本政府の外交努力が一定の成果を上げた形ですが、報道関係者とみられる残る1人の拘束は続いており、報道の自由の観点から国際社会の注目も高まっています。外務省は関係国とも連携しつつ外交的な対話を重ね、残る1人の早期解放と在留邦人の安全確保に全力を尽くす方針です。









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