
RIZAPグループは、4月14日に建設業への本格参入を発表しました。コンビニジム「chocoZAP(チョコザップ)」の急拡大で培った独自の店舗開発スキームを外部企業向けに展開すべく、「RIZAP建設株式会社」を始動。建設業界が抱える人手不足・コスト高・工期長期化という構造課題に正面から挑みます。
参入の背景にあるのが、chocoZAPの圧倒的な出店実績です。1030店舗のうち24時間営業の1020店舗をオープンし(2023年1月24日〜2024年1月23日)、「1年間で最も多くオープンした24時間営業のフィットネスジム・センター」としてギネス世界記録に認定されました。
この急拡大の過程で物価高騰・人材不足・多重下請構造という建設業界特有の壁にぶつかり、独自の店舗開発・運営を内製化するに至ったといいます。
RIZAP建設は2015年6月5日設立の「RIZAPパートナーズ株式会社」を前身とし、2026年1月に社名変更して発足。所在地は東京都新宿区の住友不動産新宿グランドタワーです。
競争力の柱は、製造工場との直接取引による中間コストの削減と、職人の社内育成・直接雇用による現場の内製化。これに多重下請構造を排除する「直接分離発注」を組み合わせることで、chocoZAP出店実績との比較で通常費用比25〜30%の削減と、工期の2倍速化を提供するとしています。
すでに外部企業からの案件で、2025年10月から2026年3月の約半年間に186件・受注売上約30億円を達成。品質・コスト・納期の総合評価が高く、建設事業をグループの新たな成長ドライバーと位置づける判断につながりました。また、AI活用によりグループ全体の業務効率をすでに20%以上向上させています。
そこで捻出した最大500人の人材に建設関連のリスキリングを施し、RIZAP建設へ段階的に配置転換していく計画も示しています。
2040年問題に挑む人材戦略と「新しいエッセンシャルワーカー」像
RIZAPグループが見据えるのは、建設業界の「2040年問題」です。人口減少と技能者の高齢化により、2040年には約122万人の人材不足が予測されています。同社はこの課題に対し、グループ内の最大500人をRIZAP建設へ配置転換することで、建設人材の供給プラットフォームとしての役割も担う考えです。
職人の働き方については「健康・快活・給与アップ」をキーワードに、事務職を上回る年収水準の実現を目指しています。chocoZAPで確立したスピード出店モデルをオフィスや美容室、クリニックなど多様な業種に応用し、資材調達から施工管理まで一括で担うことで、発注企業の負担軽減と工期短縮を図る方針です。









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