
日産自動車が電気自動車(EV)「リーフ」の新型モデルで、モーターに使用するレアアースのうち中国依存度の高い重希土類を初代比で9割以上削減しました。2026年1月に国内販売を始めた新型リーフでは、ジスプロシウムやテルビウムなどの重希土類を使う量を大幅に減らしつつ、走行性能は維持しているとされます。複数の部品メーカーと連携し、磁石内部でのレアアースの配分を最適化するとともに、モーター自体の発熱を抑える新技術を組み合わせることで、耐熱性を補う重希土類への依存を下げたことが特徴です。
背景には、中国がレアアース輸出規制を経済的な圧力手段として活用してきたことがあります。レアアースはEVモーターや省エネ家電、スマートフォンなど幅広い製品に不可欠で、調達リスクは産業全体の競争力を左右します。中国商務省は2026年2月、日本の防衛・宇宙関連企業20社・団体を輸出規制対象リストに追加し、軍民両用品の輸出禁止措置を発表しており、レアアースを含む重要鉱物の供給停滞が懸念されています。
こうした中、日産の新技術はEV分野における「脱レアアース依存」の象徴的な取り組みと受け止められています。同社は今後も段階的にレアアース使用量の削減を進める方針で、他の車種や次世代EVへの展開も視野に入れているとみられます。2026年4月には、日産の重希土類削減を取り上げた解説記事も相次ぎ、レアアースの供給リスクを踏まえた技術戦略が、単なる環境対応を超えた「経済安全保障」の一環として報じられています。
スマホ部品にも広がる「重希土類フリー」 日本企業の技術革新が加速
レアアース依存からの脱却は、自動車だけでなく電子部品分野にも広がっています。スマートフォンカメラ向けアクチュエーターで世界的なシェアを持つミネベアミツミは、ピント調節や手ぶれ補正を担う部品で重希土類フリー製品の量産を進めています。同社は、レアアース調達難でアクチュエーターの生産が滞り業績に影響を受けたことを機に、重希土類を使わずに性能を維持できる設計・加工技術の高度化を急ぎました。2025年秋以降、スマホ向けアクチュエーターを順次重希土類不使用へ切り替えており、需要増に対応するためフィリピン工場に新ラインを設ける計画も伝えられています。
レアアースはスマホ1台あたりでは0.数グラムと微量ながら、磁石性能や電池特性に大きく影響します。
その供給が不安定になると、完成品メーカーだけでなく部品メーカーの収益にも直結するため、調達リスク低減と代替技術開発は企業戦略の中核になりつつあります。
中国による日本企業20社への輸出規制強化は、防衛関連品だけでなく、将来的な重要鉱物の供給に対する警戒感を日本企業に一段と強めました。
日産やミネベアミツミのように、重希土類の使用量を抑えつつ製品性能を維持・向上させる取り組みは、サプライチェーンの強靱化と技術立国としての競争力確保に向けた日本企業の試金石となっています。










に第51回横浜矯正展が開催された横浜刑務所の入り口-280x210.jpg)

-300x169.jpg)