
4月23日の東京株式市場で、日経平均株価が取引時間中として史上初めて6万円の大台を突破しました。前日の米国市場でハイテク株を中心に株価が上昇した流れを引き継ぎ、朝方から人工知能(AI)や半導体関連の主力銘柄に投資家の買い注文が殺到しました。上げ幅は一時400円を超え、日本経済の新たな節目を刻みました。
背景にあるのは中東情勢の劇的な緊張緩和です。22日のニューヨーク株式市場では、トランプ米大統領が米国とイランの停戦延長を表明したことで、ダウ工業株30種平均が反発。さらに、多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数やナスダック総合指数が最高値を更新しました。特に主要な半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が16営業日連続で続伸し、世界的なリスクオン姿勢が鮮明となりました。
日経平均は、昨年10月に株高・円安が進んだ「高市トレード」の局面で5万円を突破して以来、約半年で1万円も値を切り上げたことになります。3月には米国とイスラエルによるイラン攻撃の影響で、石油輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖懸念が広がり、一時は5万1000円台まで急落しましたが、4月に入り停戦の動きが強まると再び成長期待の大きい半導体株への物色が強まりました。
具体的な銘柄では、ルネサスエレクトロニクスやソフトバンクグループ、アドバンテスト、キオクシアホールディングスなどが上昇をけん引しました。さらに太陽誘電や古河電気工業などにも買いが波及しています。ネット上では、「ついに6万円の大台、歴史的な瞬間に立ち会えた」「半導体株の勢いが凄まじい」「3月の暴落で売らなくてよかった」といった喜びの声が上がっています。
急騰後の利益確定売りと今後の市場展望
しかし、6万円の大台に到達した直後、市場では短期間での急ピッチな上昇を警戒する利益確定の売りが膨らみました。日経平均は一時、前日比で900円を超える下げ幅を記録するなど、相場の激しい乱高下が見られました。23日の午前終値は前日比633円安の5万8952円となり、節目の維持はなりませんでした。株価が一時的に大台を超えたものの、原油高や政策への不透明感から、円相場や債券市場との温度差も指摘されています。
今後の市場動向について、りそなホールディングスの武居大暉ストラテジストは、現在の株高が一部の半導体セクターに過度に依存している点に注意を促しています。同氏は、これからピークを迎える3月期決算の内容が材料視され、特定の銘柄だけでなく、幅広い産業へ投資資金が分散して流入するかどうかが、6万円台定着に向けた真の試金石になるとの見方を示しました。
市場参加者の間では、「実体経済との乖離が不安」「新NISAで始めた個人投資家の動向が気になる」といった慎重な意見も根強く、歴史的な高値圏での神経質な展開が続く見通しです。
日経平均株価の推移については下記もお読みください。
https://tokyonewsmedia.com/archives/tag/nikkei-stock-average










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