イランの機雷敷設とホルムズ海峡の緊張激化 トランプ米大統領が「撃沈」を警告

トランプ米大統領は4月23日、イランがホルムズ海峡に機雷を敷設するのを阻止すると警告しました。SNSを通じて、機雷を敷設すれば「たとえ小型船であっても撃沈するよう命じた。ためらうことなくだ」と強い姿勢を表明しています。米国がイランの作戦を封じ込めることができるかは、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の早期開放に向けた最大のカギとなります。
トランプ氏はまた、「我々の掃海艇は現在、海峡の掃海作業を実施している。除去の規模を3倍にするよう命じた」と強調しました。米国防総省高官は議員に対し、海峡には20個以上の機雷が敷設された可能性を説明しており、完全な除去には6か月かかる可能性も指摘されています。報道によると、イランの革命防衛隊が新たに機雷を敷設したことを米軍が探知しており、事態は予断を許しません。最初の機雷が完全に除去されたのかどうかも不明な状態が続いています。
さらに過去の報告書では、イランが接触機雷と感応機雷の両タイプを合わせて5000個以上保有していると推定されていました。米海軍は最新の水中ドローンを投入するなどして掃海作業を急いでいますが、掃海艦艇の能力には限界があるとの見方もあり、米軍佐世保基地に配備されている掃海艦が中東へ展開される動きも報じられています。
こうした緊張が高まる中、両国の間では船舶の拿捕や臨検の応酬も起きています。米国防総省は22日から23日にかけて、制裁対象となっている無国籍船に乗り込んで取り締まりを行った映像を公開しました。一方のイランメディアは23日、ホルムズ海峡を通過する船舶から初めて通航料を徴収したと報じており、同海峡の支配権を誇示する強硬な姿勢を崩していません。両国の対立は激化の一途をたどっており、直接協議の再開は見通せない状況が続いています。
「蚊の艦隊」がもたらす脅威と長期化への懸念
トランプ氏があえて小型の船に言及したのは、イランが得意とする非対称戦への警戒感の表れです。イラン海軍の159隻の大型艦艇だけでなく、革命防衛隊は過去数十年間にわたり、レーダーで捉えにくく機動性の高い小型艇の開発と量産に力を入れてきました。
米メディアがモスキート艦隊と呼ぶ数百隻に及ぶ小型高速艇の集団は、ファルール島などの小島の洞窟に潜み、敵に気づかれずに機雷を敷設したり、ロケット砲で大型船を奇襲したりすることが可能です。このため、圧倒的な軍事力を誇る米軍にとっても非常に厄介な存在となっています。仮に米国とイランの間の停戦交渉が進展したとしても、ばらまかれた機雷を完全に除去できなければ、タンカーなど民間船舶の安全な航行は確保されません。イランによる機雷敷設がさらに続けば、ホルムズ海峡の封鎖状態が長期間にわたって正常化しないシナリオが現実味を帯びてきます。これは原油価格の高騰を招きかねず、米国政権にとっても深刻な打撃となる恐れがあります。
ホルムズ海峡に関する経緯について知りたい方は下記もお読みください。
https://tokyonewsmedia.com/archives/tag/strait-of-hormuz








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