日経平均株価、史上初の終値6万円台を突破 AI・半導体関連が牽引し半年で1万円上昇

4月27日の東京株式市場で、日経平均株価は大幅続伸しました。終値は前週末比821円18銭(1.4%)高の6万0537円36銭となり、史上初めて終値で6万円台の大台を突破しました。23日の取引時間中に一時6万円を上回る場面はありましたが、終値としてこの水準を維持したのは今回が初めてのこととなります。
2025年10月27日に終値で5万円台に乗せてから、わずか半年という異例のスピードでさらに1万円の上昇を記録したことになります。過去の推移を振り返ると、3万円から4万円への上昇には3年1カ月、4万円から5万円には1年7カ月を要しており、大台を塗り替えるペースは年々加速しています。
今回の急騰を牽引したのは、人工知能(AI)や半導体関連銘柄への強力な資金流入です。特に、前週末に好決算を発表したファナックなど、現実世界でロボットをAI制御する「フィジカルAI」関連銘柄への買いが相場を大きく押し上げました。米国市場においても、主要な半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が前週末まで過去最長の18連騰を記録しており、世界的なAI株高の勢いが日本市場にも波及している形です。
また、地政学リスクの緩和を示唆するニュースも投資家心理を強気にさせました。米ニュースサイトの報道によれば、イランがパキスタンを仲介して米国に新たな提案を提示したとされ、ホルムズ海峡の開放と戦闘終結に向けた期待が高まりました。これにより先行きへの過度な懸念が払拭され、騰勢を強める要因となりました。市場関係者からは「AIなどの構造的な変化を捉えた投資拡大は、多少の原油高では止まらない」との見方が出ています。
ネット上では、「ついに6万円か、想像もできなかった世界だ」「半年で1万円上がるのは驚異的すぎる」「AI革命が本物であることを株価が証明している」といった驚きと期待の声が数多く寄せられています。
フィジカルAI銘柄の好決算が寄与、過熱感への警戒も
個別銘柄の動向では、産業用ロボット世界最大手のファナックがストップ高となる16%高の7256円を記録し、上場来高値を更新しました。同社は米エヌビディアとも協業しており、山口賢治社長は決算説明会で「AIロボットへの期待が非常に高く、想定以上の注文がある」と述べています。また、キーエンスも5期連続の最高益更新を背景にストップ高まで買われました。同社はAIの「目」となるセンサーを手掛けており、省力化需要の恩恵を強く受けています。さらに安川電機もAIロボットの収益化期待から大幅に反発しました。
一方で、急ピッチな上昇に伴う過熱感も指摘されています。市場の不安心理を示す日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は一時32台まで上昇しており、警戒水準とされる20を大幅に上回る状況が続いています。ニッセイアセットマネジメントの三国公靖氏は「日本企業の収益力向上を背景に、6万円は通過点にすぎない」と述べる一方、一部の専門家からは目先の振れ幅の大きさを懸念する声も上がっています。歴史的な大台である6万円台を維持し、さらに定着させることができるかどうか、中長期的な投資家による継続的な買いが入るかが今後の焦点となります。
ここ半年の日経平均株価の値動きについては下記もお読みください。
https://tokyonewsmedia.com/archives/tag/nikkei-stock-average

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