トランプ氏とプーチン氏が電話会談、イラン高濃縮ウランで協力提案 米軍は短期爆撃の構え

トランプ米大統領は4月29日、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、米国とイスラエルおよびイランによる恒久的な戦闘終結について協議しました。トランプ氏は会談後、ホワイトハウスで記者団に対し、イランが保有する核兵器に転用可能な高濃縮ウランの扱いに関して、プーチン氏が協力を申し出たと明らかにしました。
イランの高濃縮ウランをめぐっては、ロシアがその一部を引き取り、原発用の核燃料に転換するという案を米国とイランに過去に提案した経緯があります。29日の米露電話首脳会談においても、同様の提案がなされた可能性が高いとみられています。
ロシア大統領府の発表によりますと、プーチン氏はトランプ氏との電話会談で、米国が決定した停戦延長を「適切だ」と評価しました。その一方で、仮に米国やイスラエルがイランを再攻撃するようなことがあれば「深刻な結果」を招くと強く警告しています。さらに、イランに対する地上作戦は「危険で容認できない」とも指摘し、友好国であるイランを保護する姿勢を鮮明に打ち出しました。
トランプ氏は記者団に対し、自身を含む米側とイラン側が電話で直接話し合っていると説明しています。「イランが核兵器開発を完全に放棄しない限り、合意に達することはない」と改めて強いトーンで主張し、イラン側が妥協するのは「早ければ早いほどいい」と語り、決断を迫りました。
イランは当初、核問題を先送りした上で戦闘終結に合意する案を米側に提示していましたが、トランプ氏が難色を示したため、提案を修正すると報じられています。米CNNテレビは、この修正案の提示は5月1日までに行われるとの関係者の見通しを伝えています。最新の報道によりますと、現在実施されている一時停戦は期限が迫っており、米国とイランは水面下での折衝を続けています。国際社会は、この電話会談と核燃料転換の提案が、膠着状態にある和平プロセスを前進させる突破口になるかどうかに強い関心を寄せています。
米軍の短期爆撃準備とイランの警戒感
一方、米ニュースサイトのアクシオスは4月29日、米中央軍がイランに対する「短期間で強力な」波状攻撃の計画を準備していると報じました。核交渉でイラン側から譲歩を引き出すため、インフラを含めた軍事行動を検討しているとされます。しかし、トランプ氏は同日「爆撃よりも港湾封鎖の方が効果的だ。イランは閉じ込められた豚のように窒息しかかっている」と述べ、経済的・物理的な封鎖戦略による内部崩壊を狙う姿勢を強調しました。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラによりますと、米国との高官協議でイラン側代表を務めたガリバフ国会議長は29日、米国によるイラン港湾の封鎖措置について強く反発しています。同議長は「米国は封鎖によりイランを強硬派と穏健派に二分させ、内部崩壊を図ろうとしている」と非難し、国民に結束を訴えました。米軍による攻撃の脅威と封鎖が続く中、5月1日の修正案提示に向けた両国の駆け引きは極限の緊張状態を迎えています。










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