
米ニューヨーク州の連邦地裁は5月6日、少女らへの性的人身売買罪などで起訴され、2019年8月に勾留先のニューヨーク・マンハッタンの刑務所で死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏の「遺書」とみられる手書きのメモを公開しました。このメモは、米紙ニューヨーク・タイムズの要請を受けてカラス判事によって公開されたものです。
メモが発見された経緯について、エプスタイン氏が2019年7月下旬に房内で首に布が巻かれた状態で見つかり、自殺未遂とみられる行動をとって房から連れ出された際、当時同房だった別の受刑者がグラフィックノベルなどの本に挟んであった罫線入りのメモを発見したと証言しています。エプスタイン氏は一命を取り留めて別の房に移されましたが、その数週間後に死亡しているのが見つかりました。これまでメモは、同房の男性の刑事訴訟手続きの一環として長年封印されていました。男性は、メモがエプスタイン氏によって書かれたものだと主張しています。
公開されたメモの文面には、「何ヶ月も私を捜査したのに何も見つからなかった」と司法当局の捜査に対する強い不満が記されています。加えて、自ら命を絶つことを示唆するような文言が含まれており、自暴自棄な言葉で締めくくられています。
エプスタイン氏の死は公式には自殺と判断されていますが、刑務所における数々の警備上の不備や監視カメラ映像の欠落などから、真相をめぐる疑念が根強く残っています。特に、少女買春などに関する著名人の「顧客リスト」が存在し、有力者に口封じのために殺害されたという陰謀論が社会に定着しています。メモの筆跡が本物であるかは完全には証明されていませんが、謎が渦巻く中で新たな手がかりとして注目を集めています。
政財界に波及するエプスタイン事件の余波と最新動向
エプスタイン氏を巡るスキャンダルは、死後7年近くが経過した2026年現在も米国の政界に大きな波紋を広げています。5月6日には、ラトニック米商務長官が米議会下院の監視・政府改革委員会に出席し、エプスタイン氏との過去の交遊を巡って非公開で証言を行いました。
ラトニック氏は、エプスタイン氏が有罪判決を受けた後に同氏が所有するカリブ海の島を家族と共に訪れた理由について、「近くに滞在していた際に昼食に招待されたため」と説明しました。この証言に対して、野党の民主党議員は「言い逃ればかりで不誠実だ」と強く非難し、長官の辞任を求めています。一方、与党・共和党のコマー委員長は「非常に透明性の高い対応だった」と前向きに評価しており、議会内での評価は真っ二つに分かれています。
このように、エプスタイン元被告の残した事件の全容解明は進んでおらず、政界や財界の著名人が次々と調査の対象となる中で、今後も新たな事実の発覚や政治的な対立が続くことが予想されます。
エプスタイン事件のこれまでの経緯や詳細については下記もお読みください。
https://tokyonewsmedia.com/archives/tag/jeffrey-epstein












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