
米Amazonが発表した2026年第1四半期(1月〜3月期)の決算によれば、同社の業績は目覚ましい成長を遂げました。売上高は前年同期比17%増の1815億1900万ドルに達し、営業利益も29.6%増の238億5200万ドルとなりました。
特に注目すべきは純利益であり、前年同期比77%増の302億5500万ドル(1株当たり2.78ドル)という大幅な増益を記録しています。この記録的な純利益には、生成AI分野を牽引する米Anthropicへの投資に関連した168億ドルの税引前評価益が含まれており、同社が行ってきた戦略的投資が早くも財務面で大きな成果を上げていることが伺えます。
業績を強力に牽引しているのがクラウドコンピューティング部門のAWSです。同部門の売上高は28%増の375億8700万ドル、営業利益は141億6100万ドルとなりました。アンディ・ジャシーCEOは決算発表後の電話会見において、AWSの成長率が過去15四半期で最も早いペースであると強調し、年間収益ランレートが1500億ドルに達したことを報告しました。
また、自社開発チップである「Graviton」や「Trainium」の事業も急速に拡大しており、年間収益ランレートは200億ドルを突破し、前年比で3桁という驚異的な成長を遂げているとのことです。さらに、AWSの第1四半期のバックログ(受注残高)は3640億ドルに達しており、中長期的な収益基盤も強固なものとなっています。
ジャシーCEOはこれに加え、Anthropicと1000億ドル以上の契約を結んだ点に言及し、今後の生成AI市場におけるリーダーシップを確固たるものにする姿勢を示しました。同氏は「将来的にすべての顧客体験がAIによって根本的に再構築される」という強い見通しを示しており、Amazon社内でも新たな体験の発明やサービスの再定義に向けた取り組みが加速していると述べています。続いて4月〜6月期の業績見通しについても前向きな数字が発表されており、売上高は1940億〜1990億ドル、営業利益は200億〜240億ドルと予測されています。
将来を見据えた巨額の設備投資とAIサービスの本格展開
Amazonは現在、急拡大するAI関連の需要に応えるために設備投資を過去最大規模に拡大しています。ブライアン・オルサフスキーCFOによれば、第1四半期における現金ベースの設備投資額は432億ドルに上り、その大部分がAWSのインフラ増強と生成AI向けに充てられたと説明しています。
ジャシーCEOは、こうした巨額の初期投資が短期的にはフリーキャッシュフローに影響を与える可能性を認めつつも、長期的には強力な投資利益率とフリーキャッシュフローをもたらすと強い自信を示しました。最新の動向として、AWS上ではAmazon Bedrockを通じてOpenAIの最新モデルやマネージドエージェント機能の提供が開始されるなど、AI分野におけるプラットフォームとしての優位性をさらに強化しています。
また、ブラウザなどのUI操作を自動化するAIエージェント「Amazon Nova Act」の開発など、生成AIを実用段階へと引き上げる多角的な取り組みも進められており、顧客のビジネスを根底から変革していくAmazonの次なる一手に大きな期待が寄せられています。









-280x210.jpg)


-300x169.jpg)