エヌビディア時価総額、6兆ドルに迫る AI投資急増で半導体株が急騰

エヌビディアの半導体

米エヌビディア株は14日に続伸し、7日間の上昇率が20%に達しました。人工知能(AI)への投資支出が急増する中、その恩恵を直接的に受ける半導体メーカーに世界中の投資家から資金が集まっています。

株価は一時前日比4.7%高の236.47ドルを付けました。この急激な上昇により、同社の時価総額には9000億ドル余りが上積みされ、世界のどの企業も到達したことのない6兆ドルの大台に目前まで迫っています。今回の歴史的な株価上昇は、投資家がいかに熱狂的にAIの勝者と目される銘柄へ引き寄せられているかを改めて反映しており、半導体産業はその中心的な役割を担っています。

加えて今週は、エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が米国のトランプ大統領の中国訪問に急きょ同行したことも大きな注目を集めました。トランプ大統領はビジネス界の優秀な代表者たちを連れてきたと述べ、フアン氏らも中国での事業深化や協力強化を明言しました。こうした地政学的な雪解けムードも、さらなる株価の押し上げ要因となっているとみられます。

市場全体を見渡すと、フィラデルフィア半導体株指数は3月末以降で70%近く上昇するという驚異的なパフォーマンスを記録しています。インテルやマイクロン・テクノロジー、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、ブロードコムなども軒並み大幅高となっています。

しかしながら、上昇の勢いがあまりに強いため、一部の市場関係者の間では株式市場がAIバブルによって過剰に押し上げられており、いずれ崩壊する可能性があるとの懸念も強まっています。今年のの上昇において、エヌビディアとマイクロンの2社だけで30%超を占めているなど、特定銘柄への極端な依存がリスク要因として指摘される状況が続いています。

新興AI半導体メーカーの上場に沸く市場と今後の展望

こうしたAI投資への旺盛な需要を背景に、新規の上場案件も劇的な盛り上がりを見せています。14日には、新興のAI半導体メーカーであるセレブラス・システムズが米国のナスダック市場で今年最大規模となる新規株式公開(IPO)を実施しました。

公開価格は1株185ドルに設定されていましたが、代替となるAI半導体を求める投資家の買い注文が殺到し、初値は350ドルを付けました。上場初日の取引で株価は一時109%急騰し、372.60ドルまで上昇する熱狂的なデビューを飾りました。

このセレブラス・システムズの記録的な高騰は、エヌビディア一強の市場構造に対して、次なる成長企業を発掘しようとする資本市場の並々ならぬ意欲を示しています。一方で、AI関連というテーマだけで資金が集中しすぎる傾向に対しては、過熱感への警戒を呼びかける声も一部のアナリストから上がっており、今後の業績の裏付けや市場の動向がさらに注視されることになります。

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