
ChatGPTを開発する米OpenAIが、新規株式公開(IPO)に向けた申請書類を早ければ22日にも米証券取引委員会(SEC)に非公開で提出する準備を進めていることが明らかになりました。関係者への取材で20日に判明したもので、同社は今後数日から数週間以内に上場申請を行う見通しです。
早ければ9月の市場デビューを目標とし、米金融大手ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが目論見書の草案作成を支援しているということです。ただし、関係者は計画が流動的で、変更される可能性もあると指摘しています。
同社の企業価値は直近の資金調達ラウンドで8520億ドル(約135兆円)に達しており、今回の上場が実現すれば2026年最大級のIPO案件の一つとなる見込みです。
OpenAIは2026年3月、約1220億ドル(約19.3兆円)の資金調達を完了しました。4月8日にはCFOのサラ・フライヤー氏が、IPOの際に株式の一部を個人投資家へ割り当てる方針を明らかにしました。
上場への動きが加速した背景には、5月18日にカリフォルニア州の法廷で、イーロン・マスク氏が起こした訴訟にOpenAI側が勝訴したことも大きいとみられています。マスク氏は同社の非営利組織から営利企業への転換を問題視して提訴していました。陪審員は時効を理由に全会一致で請求を棄却。マスク氏は控訴する意向です。
また、AI企業間の資金調達競争の激化も背景にあるとみられています。業界関係者の間では、上場時の評価額が最大で1兆ドルに達するとの見方も出ており、AI企業の相次ぐ上場準備は、生成AI技術への投資熱が依然として高いことを示しています。
スペースXに続く巨大上場 AI勢ぞろいの2026年IPO市場
OpenAIの上場準備は、6月12日をめどに予定される米スペースXのIPOに続く大型案件として市場の関心を集めています。イーロン・マスク氏が率いるスペースXは、企業価値が約1.75兆ドル(約280兆円)に達すると予想される超大型上場となる見込みで、実現すれば史上最大規模のIPOとなるでしょう。
ライバルのアンソロピックも法律事務所ウィルソン・ソンシニを起用してIPOの準備を進めており、評価額は3000億ドルを超える可能性が指摘されています。AI分野の資金調達競争は一層激しさを増す見込みで、各社の上場スケジュールや調達額が引き続き市場の注目を集めています。

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