
グーグルは19日、開発者会議「Google I/O 2026」で個人向けAIエージェント「Gemini Spark(ジェミニ・スパーク)」を発表しました。メールやカレンダーなど日常のネット作業を24時間体制で代行するのが特徴です。新AIモデル「Gemini 3.5 Flash」やマルチモーダル動画生成モデル「Gemini Omni」も併せて公開し、AIサービスの総合的な強化を図っています。
SparkはGeminiアプリ上から利用できる個人向けAIエージェントで、メール、カレンダー、文書作成など複数のアプリにまたがる作業をまとめて処理できます。また、クラウド上の専用環境で動作するため、端末の電源を切っていてもタスクをバックグラウンドで継続することが可能です。
まずは一部テスターと米国内の有料会員に限定してベータ提供を始める予定で、対象プランは月額100〜200ドルの「Google AI Ultra」です。スンダー・ピチャイCEOは「AIエージェントの力を安全な形で消費者にも届ける」としており、企業向けに先行してきたAIエージェントを個人利用へ広げる戦略がうかがえます。
グーグルはGmailやドキュメントなどのWorkspaceツールに加え、予約サイトや配車アプリなど外部サービスとの連携も進めており、利用者30億人規模の基盤を活かして日常的なネット利用にAIエージェントを溶け込ませる狙いがあるとみられています。
常時検索と新AIモデルでサービス強化
Sparkと並行して、グーグルは検索サービスにもエージェント機能を組み込む方針を示しました。今夏にも、AIが条件に合う情報を自動で検索し続け、見つかった時点でユーザーに通知する「常時検索」機能を導入する計画です。賃貸物件情報や特定グッズの入荷情報などを自動でウォッチする使い方が想定されています。
技術面では、新モデル「Gemini 3.5 Flash」が検索やエージェント機能に順次組み込まれます。グーグルは今回の検索刷新を「25年以上ぶりの最大のアップグレード」と表現。画像やファイル、ブラウザーのタブ情報まで横断して扱うマルチモーダル入力に対応し、ユーザーの文脈を踏まえた質問提案や結果表示が行われるようになりました。
動画・画像・音声・テキストを組み合わせて高品質な動画を生成・編集できる「Gemini Omni」シリーズも発表され、第一弾「Gemini Omni Flash」がGeminiアプリやYouTube Shorts向けに順次提供される予定です。
AIエージェント市場ではマイクロソフトやオープンAIなどが法人向けで先行しています。グーグルは検索やメールなど日常的に使うサービスにAIを組み込み、個人向け市場での主導権を狙っています。












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