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広島発羽田行きの日本航空便に乗務予定だった50代女性のチーフ客室乗務員(CA)が前日に規定に反して飲酒し、アルコール検知による乗務員交代のために出発が遅れた問題を受け、国土交通省は2026年5月28日、航空法に基づき東京・羽田空港内にある同社事務所へ臨時の立ち入り監査に入りました。国交省は詳しい経緯や事実関係を調査し、これまでの再発防止策が機能していたかどうかも含めて厳格に確認を進める方針です。
日航の発表によると、トラブルが起きたのは2026年5月23日午前7時40分に出発予定だった広島発羽田行きの252便です。この便に乗務する予定だったチーフ客室乗務員は、乗務前日となる22日の夕方から夜にかけて、宿泊先であるホテルのラウンジでビールとワインをグラスで2杯ずつ飲みました。同社の運航規定では、勤務開始の12時間以内にアルコールを摂取することを制限しており、この行為は明確な社内規定違反に該当します。
さらに、飲酒していたラウンジには同便に乗務予定だった30代女性CAも同席しており、一緒に酒を飲んでいました。この30代女性CAは、乗務当日に体調不良を自ら申告して乗務から外れました。一方でチーフ客室乗務員は、自身で行った出勤前の自己検査で基準値を超えるアルコールを検知していたにもかかわらず、その結果を会社に申告しませんでした。出勤前の確認を拒んで空港へ向かい、最終的に乗務の1時間前に広島空港で行われた検査によってアルコールが検知され、規定違反が発覚しました。
日本航空は即座にこのチーフ客室乗務員を乗務から外し、急遽別の交代要員を手配する措置を取りました。しかし、直前の変更対応により当該便の出発は定刻から約40分間遅延することになり、多くの乗客に多大な影響が及びました。同社は一連の事態について、「度重なるアルコール事案で社会からの信頼を失い、大変重く受け止めている」と厳しい表現で謝罪のコメントを発表しています。
相次ぐ飲酒トラブルに厳重注意も、滞在先での飲酒を全面禁止へ
日本航空においては近年、乗務員の飲酒に起因する重大なトラブルが後を絶たない状況が続いています。日本航空においては近年、乗務員の飲酒に起因する重大なトラブルが後を絶たない状況が続いています。2024年にはパイロットの過度な飲酒や不適切な隠蔽行為があったとして、国交省から業務改善勧告等の厳しい処分を受けていました。また、2025年9月にも国際線の機長が米ホノルルの滞在先ホテルで飲酒し、出発が遅延した問題で厳重注意を受けるなど、指導が繰り返されてきました。
再発防止策を強化し信頼回復に努めている最中に再び発覚した今回の客室乗務員による事案を受け、同社の安全管理体制が根底から問われています。日航は今後の抜本的な再発防止策として、パイロットと同様に、客室乗務員が滞在先で飲酒することを全面的に禁止する厳しい措置を新たに講じました。国交省は今回の監査を通じて、社内体制の機能不全を詳細に究明する見通しです。

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