
積水ハウスなどが参画する「グラングリーン大阪」南街区で、超高額タワーマンション「グラングリーン大阪 THE SOUTH RESIDENCE(ザ サウス レジデンス)」の概要が公表されました。 地上45階建て・総戸数538戸の大規模物件で、完成は2028年3月下旬、引き渡しは同年6月下旬を予定しています。 一般分譲住戸は217戸で、専有面積はおおむね51〜200平方メートル台とされ、販売価格は2億円前後からと高水準に設定されています。
最上階には関西の分譲マンションとして過去最高となる1戸40億円、専有面積約387平方メートルの住戸が4戸配置され、いずれも既に成約済みです。 うめきた2期の北街区で先行して販売された「グラングリーン大阪 THE NORTH RESIDENCE」の最上階(約300平方メートル、価格25億円)が、従来の関西最高価格として知られていましたが、今回、その水準を大きく更新したかたちです。
計画地は、JR大阪駅(うめきた地下口)から徒歩3分の立地で、オフィスや商業施設、都市公園と一体開発される「グラングリーン大阪」のラストピースと位置づけられています。 南街区の住戸には、床から天井までを全面ガラスとした大開口窓を多く採用し、「空と対話する」というコンセプトを掲げています。 また、27戸には専用エレベーターで自家用車ごと住戸階までアクセスできる「カーギャラリー」を設け、いわゆる“ガレージハウス”のような暮らしを高層タワーで実現するのが特徴です。
今回の強気の価格設定について、事業者側は建設費の高騰に加え、北街区よりも大阪駅に近い立地条件や、最新設備を備えた仕様を反映したものだと説明しています。 うめきたエリアでは、再開発の進展とともに地価の上昇が続いており、2年前に販売された北街区タワーマンションの最高価格25億円から、わずか数年で15億円上乗せされた水準に達したことになります。 高額帯でも完売する事例が相次ぐ中、大阪中心部の住宅市場が富裕層向けプレミアム物件を軸に新たな局面を迎えていることが浮き彫りになりました。
うめきた再開発と高額マンション市場への波及
うめきた2期地区では、2027年春に幅10メートル・落差3メートルの人工滝や全長約350メートルのデッキを備えた「うめきた公園」が全面開業する予定で、桜や紅葉など四季折々の景観が楽しめる緑地として整備が進んでいます。 大阪駅前徒歩圏に広大な都市公園とオフィス・商業・住宅が一体となる開発は国内でも例が少なく、都心回帰志向の高まりと相まって、資産性を重視する富裕層の需要を取り込もうとする狙いがあります。
一方で、タワーマンション市場全体では、建設費の上昇に加え、将来の大規模修繕に向けた積立金不足が課題と指摘されており、長期的な維持費負担をどう見込むかが購入判断の重要なポイントになりつつあります。 関西最高額40億円という象徴的な価格は、超富裕層向けニッチ市場の存在を示すと同時に、一般の購入層にとっては「高嶺の花」化する都心新築マンション価格の高止まりを印象づける結果とも言えます。
うめきたエリアでは今後、なにわ筋線の開業や周辺インフラ整備によって一層の利便性向上が見込まれ、住宅のみならずオフィスやホテル分野でも高付加価値化が進むとみられています。 こうした中、「グラングリーン大阪 THE SOUTH RESIDENCE」は、関西圏の住宅価格動向や都市再開発の象徴的な存在として、完成までの販売動向や実需・投資需要のバランスが注目されることになりそうです。












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