
栃木・神奈川両県警の合同捜査本部は5月30日、実行役の少年同士をつなぐ「リクルーター役」を担っていたとみられる神奈川県相模原市在住の18歳の男子高校生を、職業安定法違反(有害業務の紹介禁止)の疑いで新たに逮捕したと発表しました。
栃木県上三川町で発生した強盗殺人事件ではすでに、指示役とみられる夫婦2人と実行役の16歳の高校生4人が逮捕されており、逮捕者は計7人となりました。そのうち5人が高校生です。
事件は5月14日に発生。上三川町の住宅に複数人が押し入り、富山英子さん(69)が殺害され、現金などが奪われました。駆け付けた息子2人もバールで殴打され骨折するなどの重傷を負っています。
合同捜査本部は、押収したスマートフォンの解析などから実行役の少年らを勧誘・仲介していた人物の存在を把握し、相模原市在住の18歳男子高校生を特定しました。逮捕容疑は、事件前日の5月13日ごろ、強盗などの犯罪行為にあたると認識しながら、川崎市在住の16歳の少年を実行役グループに紹介・仲介したというものです。
捜査本部は、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の一角としての役割を果たしていた可能性があるとみて、組織の全容解明を進めています。
実行役勧誘の手口と少年関与の背景
合同捜査本部によると、逮捕された18歳の男子高校生は、通信アプリ上で実行役の少年らに「仕事」を持ちかけ、面識のある少年を別の少年に紹介する形でグループへの参加を仲介したとみられています。
職業安定法では、身体または精神に有害な業務について職業紹介を厳しく制限しています。同法が禁止する処罰対象は、強盗など重大犯罪の実行を目的とした勧誘・仲介行為です。
この事件では、指示役とされる竹前海斗容疑者(28)と妻の美結容疑者(25)が、実行役として高校生4人を動かしたとみられています。さらにその上位に「主導役」として益田和彦容疑者(48)がおり、事件後に成田空港から出国して中国経由で東南アジアに逃亡した可能性があるとして、29日に公開手配されました。
SNSなどを通じた「高額報酬」「即金」などをうたい、匿名性の高い手口で少年らを勧誘する「闇バイト」の構図が今回も確認されており、専門家や捜査当局は安易に応募しないよう繰り返し注意喚起しています。警察は今回の逮捕を足掛かりに、指示系統や資金の流れ、同様の手口による別事件との関連についても捜査を進める方針です。









当時の写真「大館(Tai-Kwun)」-1-280x210.jpg)


-300x169.jpg)