
インド全土で、例年を大きく上回る過酷な熱波による被害が深刻化しています。同国は通常、4月から6月ごろにかけて猛烈な暑さを迎えますが、現在、気温45度前後まで上昇する記録的な酷暑の日々が連続して観測されています。大気データを測定・分析しているインド企業の最新の報告によると、4月27日には、気温が高い世界の上位50都市のすべてを、インド北部や西部に位置する都市が完全に独占するという、過去に類を見ない異常事態が発生したことが判明しました。
この極端な高温現象は、国民の生活環境や社会のインフラストラクチャーに対して、広範かつ多大な悪影響を及ぼしています。特に北部に位置する自然豊かなヒマチャルプラデシュ州では、長引く極度の乾燥と高温が直接的な引き金となり、生態系を大きく脅かす大規模な森林火災が相次いで発生しました。また、都市部を中心に冷房機器などの急激な稼働増加による電力需要の逼迫が深刻化しており、送電網が許容範囲を超えたことで、日常的に停電が引き起こされています。
海外メディアの現地報道によれば、電力が安定して供給されない影響で情報通信ネットワークも遮断されやすく、「在宅勤務もままならない」と嘆く市民の切実な声が多数寄せられており、ビジネス機能への直接的な打撃が浮き彫りになっています。さらに、野外活動中に限らず室内においても、熱中症によって深刻に健康を害するリスクが全国規模で高まっていることから、モディ首相自らが国民に向けて、適切な水分補給や日中の外出を控えるよう異例の注意を直接呼びかける事態に発展しています。
記録的熱波の中で展開される要人外交
このような過酷な気象条件に見舞われている只中においても、インドでは重要な多国間外交が活発に展開されています。5月23日、首都ニューデリーを訪問した米国のルビオ国務長官は、米大使館新館の落成式に出席した際、「暑いから記者会見は手短にしたい。私は温暖な米南部のマイアミ出身なんだが…」と冗談を飛ばし、会場の笑いを誘いつつも現地の厳しさを滲ませました。
また、日米豪印の枠組みである「クアッド」外相会合に出席するため、同じくニューデリーを訪問していた日本の茂木敏充外相も、過酷な暑さを体感した一人です。茂木外相は、外務省の公式X(旧ツイッター)への投稿用として路上で撮影した動画の中で、「とっても暑いです」と苦笑いを見せました。気候危機への対応が国際的な急務となる中、世界の要人たちがインドの最前線でその脅威を肌で感じる結果となっています。


とは?あえて「集中しない」という選択肢」ライター:秋谷進(東京西徳洲会病院小児医療センター)-150x112.png)









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