
イランとイスラエルが相互にミサイル攻撃と空爆を行い、4月初旬の停戦発効後、初めての本格的な交戦状態に陥りました。トランプ米大統領は両国に自制を求め、その後イランは作戦の停止を表明。イスラエルも攻撃を中断したと報じられています。
イランの精鋭部隊である「革命防衛隊」は7日、イスラエル中部・南部の空軍基地を標的にしたと主張し、弾道ミサイル発射の映像を公表しました。イスラエル軍はミサイルの多くを迎撃したとしており、被害の全容は明らかになっていません。
今回の応酬の発端は、イスラエル軍がレバノンの首都ベイルート近郊にあるヒズボラの拠点に空爆を実施したことです。イランはレバノンへの攻撃に対する報復としてイスラエルへのミサイル攻撃に踏み切り、イスラエルはイラン西部・中部の軍事施設や南西部フーゼスタン州の石油化学施設への報復攻撃を実施したと発表。首都テヘラン周辺でも爆発音が確認されたと報じられています。
一連の応酬は、米国とイランの間で続く戦闘終結に向けた協議にも影を落としています。報道によると、トランプ大統領は停戦枠組みの維持を最優先に掲げており、両国への自制要請を通じて事態の収拾を図った形です。
ただし、イスラエルはヒズボラの掃討作戦について継続する姿勢を崩しておらず、イランも「警告に続く反撃はより広範なものになる」と強調しています。イランは作戦停止を表明した一方で、レバノンへの攻撃が続けば反撃を再開すると警告しており、表面的に作戦が止まったとしても、再び軍事衝突がエスカレートするリスクは高い状況です。
停戦維持と交渉行方に不透明感 地域情勢の不安定化懸念
4月初旬、米国の仲介によりイランとイスラエルの直接交戦は一時停止しました。しかし停戦合意はレバノンやヒズボラをめぐる代理戦争の構図を対象外とし、根本的な対立は解消されていません。
イスラエルがベイルート郊外のヒズボラ拠点を攻撃したことで、イランは停戦合意が破られたと主張し、報復に踏み切りました。これに対しイスラエルは、イランの軍事施設やエネルギー関連施設への攻撃で抑止力を示しつつも、トランプ大統領の要請で作戦を中断。現時点では双方が攻撃を止めた形です。
しかし、ヒズボラへの軍事作戦が続く限り、イランが再び報復措置に出る可能性は否定できません。停戦合意の実効性には疑問符が付く状況で、ホルムズ海峡周辺の緊張が再燃すれば、エネルギー供給や海上輸送にも影響拡大のおそれがあります。米国とイランの協議の行方と、イスラエルとヒズボラの衝突収束が、地域の安定を左右する焦点となりそうです。












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