「ムショラン」のドラマ化で話題の管理栄養士・黒栁桂子氏が登壇!岡崎から広がる「食と心の講演会」が大盛況

食育や健全育成、再犯防止について考えるイベント「知らなかった『食』の世界がここにある! 岡崎から広がる食と心の講演会」が、2026年6月14日(日)、岡崎市図書館交流プラザりぶら(ホール)で開催された。会場には、各回定員となる多くの参加者が足を運び、「食」が持つ力について理解を深めた。
刑務所栄養士×元刑事×元受刑者による異色の座談会
メイン講演には、著書『めざせ! ムショラン三ツ星』の著者であり、岡崎医療刑務所の管理栄養士である黒栁桂子氏が登壇した。同書は、5月23日からNHK総合で小池栄子さん主演によりドラマ化され放送中。2012年から同刑務所で働き、受刑者自らが作る給食の調理指導を行ってきた黒栁さんが、その実体験と現場のリアルを語った。

講演は2部制で行われ、午前中の第1部では「書籍化・ドラマ化までの流れやその想い」について、午後の第2部では「やり直し可能な社会へ」をテーマに今後の展望などが語られた。参加者たちは、普段知ることのない刑務所の塀の中で、「食」を通じた更生がどのように行われているのか、熱心に耳を傾けていた。

また各部の後半では、スペシャル座談会を実施。黒栁さんに加え、元警察官の阿部佑介さんと元受刑者の串田大我さんからなる異色のユニット「デカトワル」の2人、岡崎医療刑務所で炊場係を務めていた元受刑者で現在は名古屋ダルクの川俣さんが登壇。
更生を目指す元受刑者が表舞台に出ると、誹謗中傷の的になりやすい実態がある。デカトワルの串田さんも実際に講演後、無関係な聴衆から「謝罪がなかった」と非難されることもあった。「刑務所の食事への批判も含め、やり直そうとする者に冷や水を浴びせる行為は、結果的に再犯や新たな被害を生み、社会的コストを増大させる悪影響になり得る。極力このようなことがない世の中になっていってほしい」と警鐘を鳴らした。
「デカトワルと考える、これからの社会と食育」と題し、それぞれの実体験に基づいた白熱したトークショーが繰り広げられた。立場を超えた4人ならではの視点で語られる「食と心の関わり」は、多くの来場者に深い気付きを与えていた。

受刑者自身が岡崎医療刑務所で作っているという「獄旨(ごくうま)ドーナツ」が特別に販売されたほか、会場の外では地元岡崎のグルメキッチンカーやお楽しみブースも多数出店。講演だけでなく、実際に食を楽しみながら心も満たされる1日となり、盛況のうちに幕を閉じた。












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