
京都市内を訪れる観光客が2025年、初めて年間6000万人を突破しました。市が実施した「令和7年(2025年)京都観光総合調査」の結果で明らかになったもので、観光関連の消費額も初めて2兆円を超えました。宿泊代や入場・拝観料、飲食費などを含む観光消費額は2兆474億円となり、前年から8.7%増加して過去最高を更新しています。
京都市の年間観光客数は6279万人で、前年から約12%増加。コロナ禍前2019年の水準も上回り、過去最高となりました。このうち日本人観光客は約5011万人(前年比10.9%増)で、日帰り客が16.2%増の約4620万人と大きく伸びたことが全体の底上げにつながっています。
一方、外国人観光客は約1268万人で2年連続の過去最高を更新し、前年比16.5%増でした。人数では日本人に比べて少ないものの、宿泊や消費額の伸びを通じて全体の増加をけん引した格好です。
消費額の内訳を見ると、日本人が6.9%増の1兆1963億円、外国人が11.2%増の8510億円で、外国人の増加率が日本人を上回りました。買い物代が13.7%増、入場料・拝観料が22.9%増と、いずれも大きく伸びています。
宿泊者数を見ると、外国人宿泊客は14.1%増の809万人に増加したものの、日本人宿泊客は前年から減少しました。物価高に伴う宿泊費の上昇が、日本人の宿泊需要の抑制要因になっている可能性が指摘されています。
観光消費額はコロナ禍前を大幅に上回る水準に達しましたが、市民生活との調和やオーバーツーリズムの問題も顕在化。観光需要の拡大は地域経済にとって追い風である一方、インフラや住民負担への影響が課題として浮かび上がっています。
「混雑」が満足度低下の最大要因 持続可能な観光に向けた対策急務
京都市が実施した満足度調査では、京都観光への総合満足度は高水準を維持しているものの、日本人では前年から低下傾向が確認されました。「残念なことがあった」理由として「混雑」が日本人・外国人ともに最多で、公共交通機関や人気観光地の混雑が快適な滞在の妨げになっていることがわかりました。
京都市が実施した市民意識調査でも、「一部の観光地やその周辺等が混雑して迷惑している」が70.6%、「バスや地下鉄等が混雑して迷惑している」が63.8%に上り、市民側もオーバーツーリズムへの不満を抱えている実態が明らかになっています。
好調な数字の裏で、現状の都市インフラの限界を懸念する声も上がっています。「京都観光・MICE振興計画2030(仮称)」のもと、混雑緩和や観光分散、市民との協働によるルールづくりなど、持続可能な観光都市の実現に向けた取り組み強化が喫緊の課題といえそうです。








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