「投票して」メッセージでLINE乗っ取り 公式が偽画面への入力停止を呼びかけ

コミュニケーションアプリ「LINE」の公式アカウントが、友人や家族を装った「投票して」とのメッセージから偽のログイン画面に誘導し、アカウント情報を盗み取る手口について注意を呼びかけました。公式X(旧Twitter)では「身近な人から届く『投票して!』に注意」と呼びかける投稿とともに、「LINE認証投票へようこそ」と表示された偽画面の例が示されました。
偽画面では「でんわばんごう」「パスワード」「LINE認証コード」「SNS認証コード」などの入力が求められ、利用者がこれらを入力すると第三者に認証情報が渡り、アカウントを乗っ取られるおそれがあるとしています。
LINEヤフーは、こうした手口について「リンク先で電話番号・パスワード・認証番号を入力しないでほしい」と改めて強調。SMSやメール、SNS上での投票依頼を装った誘導には応じないよう呼びかけています。
同社はヘルプページでも投票ページを装ったフィッシングサイトの事例を紹介し、不審なメッセージに対しては「返信やリンクのクリックを絶対にしないでほしい」と注意を促しました。過去には知人になりすまし、投票を依頼する手口で偽のLINEログイン画面に誘導するケースが確認されており、同種の詐欺が形を変えて繰り返されている状況です。
LINEは、不正利用の多くが「認証番号」や「パスワード」の詐取から始まるとし、本人が自ら引き継ぎ作業をしていない限り、他人から認証番号の入力や送信を求められることはないと説明しています。見知らぬURLはもちろん、知人名義であっても急な投票依頼や送金依頼が届いた場合には、一度立ち止まり、別の連絡手段で真偽を確認するよう求めました。
広がる「投票型」詐欺 身近な関係を装う巧妙さと、求められる自衛策
LINE公式が示した偽画面は実際のログイン画面と見分けがつきにくいデザインです。普段使い慣れたサービスであることが逆に警戒感の薄れにつながりかねず、同社は公式アプリやブックマーク以外で認証情報を入力しないことを基本ルールとして周知しました。
こうした「投票」を切り口にした乗っ取り被害は、二次被害にもつながっています。乗っ取ったアカウントから「PayPayで送金してほしい」と金銭を要求するケースも報告されており、金銭的被害にとどまらず信頼関係の毀損にもつながる深刻な問題です。
被害に遭った場合でも、早期にパスワード変更やログイン端末の確認を行えば、不正アクセスの範囲を限定できる可能性があります。同社は2段階認証やログイン通知の活用といったセキュリティ設定も案内。「応援」「投票」といったポジティブな言葉が入り口となるだけに、「その画面は本当に正規のものか」を日常的に問い直す姿勢が求められています。








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