
実業家の堀江貴文氏が6月30日、食料品商社である太洋物産の社外取締役に就任しました。堀江貴文氏が上場企業の取締役に就任するのは、当時社長を務めていたライブドアを辞任した平成18年(2006年)1月以来、実に20年ぶりとなります。
東証スタンダード市場に上場する太洋物産は牛肉輸入のパイオニア的存在として知られ、鶏肉の輸入においても日本国内でトップクラスのシェアを誇る老舗企業です。特に中国との取引において強固なネットワークを持っています。同社は7月1日付で、宅配ピザチェーン「ナポリの窯」などを全国に約80店舗展開するいちごホールディングスを完全子会社化し、外食事業への本格参入を果たしました。
堀江貴文氏は6月30日に行われた事業戦略発表会の場で、太洋物産が有する中国との強力な商社ネットワークと、「ナポリの窯」が持つ消費者への直接的な販売力を掛け合わせることで、非常に魅力的な新規ビジネスが展開できるとの意気込みを語っています。商社としての強力な調達力と、消費者へ直接アプローチできる販売力を統合するモデルにより、新たな商品開発が期待されています。
また、堀江貴文氏は同社の事業戦略において、人工知能(AI)を活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していく方針を明らかにしています。需要予測や業務の効率化を図り、外食産業の課題である利益率の向上を目指すと同時に、海外出店も視野に入れたグローバル展開を計画しています。
この経営参画の発表は市場でも話題を呼び、7月2日の東京株式市場では太洋物産の株価が一時ストップ高となる1,431円まで急騰し、高い期待が寄せられています。
ヒカル氏起用によるマーケティング革新と多角的な事業展開の未来
太洋物産の新たな事業戦略において、注目すべきもう一つの動きがマーケティングの革新です。6月30日に行われた事業戦略発表会には、いちごホールディングスの副社長執行役員CMOに就任したYouTuberのヒカル氏も登場しました。ヒカル氏はデリバリー用の自転車に乗って姿を現し、自身が監修した新商品「一度食べたら止まらない やみつきツートンピザ」を堀江貴文氏とともに実食してアピールしました。ヒカル氏の顧客ニーズを捉える感性が加わることで、同社は新しい中食・宅配サービスを展開していく構えです。
さらに、堀江貴文氏の事業展開は食の分野にとどまりません。2025年10月からは、新潟市を拠点とする地域航空会社トキエアの取締役にも就任し、航空産業とエンターテインメントを融合させたチャーター便事業などに関与しています。食のサプライチェーン再構築から地域交通インフラの変革まで、既存産業にイノベーションをもたらす次なる挑戦から目が離せません。








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