SKY-HIとBE:FIRST、グラミー賞選考に参加へ 米レコーディング・アカデミー新会員選出の意味

音楽マネジメント・レーベルBMSGの代表でアーティストのSKY-HI(日高光啓)さんと、所属ボーイズグループ・BE:FIRSTのSOTAさん、SHUNTOさん、MANATOさん、RYUHEIさん、JUNONさん、LEOさんが、米レコーディング・アカデミー(The Recording Academy)の2026年新会員に選出されました。レコーディング・アカデミーは、米国最高峰の音楽賞「グラミー賞」を主催する団体で、現役の音楽プロフェッショナルによる審査を経て会員を選ぶ仕組みです。
今回の選出により、SKY-HIさんとBE:FIRSTのメンバーは、2027年2月7日に米ロサンゼルスで開催される「第69回グラミー賞」の投票資格および授賞式への出席資格を獲得しました。投票会員は第1次投票で各部門のノミネート作品を選び、最終投票で受賞作品を決める役割を担っており、SKY-HIさんとBE:FIRSTもこの選考プロセスに加わることになります。
一方で、レコーディング・アカデミーの会員に選ばれることは、本人や作品がグラミー賞にノミネートされたことを意味するわけではありません。あくまで候補と受賞者を選ぶ側に参加する立場であり、日本のアーティストと経営者が国際的な音楽コミュニティの一員として発言権を得た点が今回のニュースのポイントです。
BMSGは、2026年6月にビジネスカンファレンス「Greeting & Gathering ’26」を開催し、「第二創業期」への移行を宣言しました。
グローバル水準のクリエイティブへの投資や海外展開の加速を掲げ、創業10周年となる2030年までに所属アーティストが一堂に会する音楽フェス「BMSG FES」を海外で開催する構想を示し、「世界にJ-POPの棚をつくる」というメッセージを打ち出しています。
BE:FIRSTは2025年に初の海外ツアー「BE:FIRST World Tour 2025 -Who is BE:FIRST?-」を実施し、アメリカ、アジア、ヨーロッパの計12都市を巡ってパフォーマンスを行いました。さらに2026年5月には、初の単独スタジアム公演「BE:FIRST Stadium Live 2026 We are the “BE:ST”」を開催しており、国内外でのライブ活動を通じて存在感を高めてきた経緯があります。
今回の会員選出について、SKY-HIさんは「挑戦はまだ道半ばです」とコメントし、日本の音楽がグローバルで成功する未来を目指してきた取り組みの一環として受け止めているとしています。世界の音楽コミュニティの一員として、日本の音楽シーンのさらなる成長に貢献し、その歩みが世界の音楽文化の発展に良い影響をもたらせるよう、今後も真摯に活動を続けると意欲を語りました。
日本発J-POPレーベルにとっての「選ぶ側」参加の重み
レコーディング・アカデミーの投票会員には、アーティストやプロデューサー、作詞・作曲家、エンジニアなど、現役で活動する音楽プロフェッショナルが名を連ねています。クレジットや活動実績、同業者からの推薦などをもとに審査される仕組みで、日本のインディペンデントレーベルであるBMSGの代表と所属グループが同時に選出されたことは、J-POPのプレゼンス向上という観点からも注目されています。
BMSGが掲げる「世界にJ-POPの棚をつくる」というビジョンは、日本発のポップミュージックを世界の音楽市場の中で明確なカテゴリーとして認知させる狙いがあります。今回、グラミー賞の選考プロセスに参加する権利を得たことで、国際的な賞の議論の場にJ-POPの視点を持ち込める可能性が広がり、レーベルとしての海外展開戦略に新たな足場が加わった形です。
一方で、グラミー賞へのノミネートや受賞は、作品の評価や各部門の競争状況など多くの要素が絡むため、今回の会員選出が直接的に結果につながるわけではありません。それでも、選ぶ側に日本のクリエイターが加わることで、アジアや日本発の音楽への理解と関心が広がる可能性があり、今後のノミネーションの流れや議論にどのような変化が生まれるかが注目されます。
SKY-HIさんはかねてより、日本の音楽がグローバルで成功するためには、作品のクオリティだけでなく、業界構造やコミュニティへのアクセスも重要だと語ってきました。今回の会員選出は、アーティストとしてだけでなくプロデューサー、経営者として積み重ねてきた活動が国際的に評価された結果であり、BMSGにとっても「第二創業期」の象徴的な出来事だと言えます。
BMSGやBE:FIRSTの取り組みは、日本の音楽産業全体にとっても、海外展開の選択肢やモデルケースを増やす動きとして見られています。グラミー賞の選考を担うコミュニティへの参加が、日本発の音楽やアーティストにどのような新しいチャンスをもたらすのか、今後の活動と合わせて注視していく必要がありそうです。












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