
米マイクロソフトとメタ・プラットフォームズが7月29日に発表した2026年4〜6月期決算は、明暗が分かれました。マイクロソフトはクラウド事業を追い風に増収増益となった一方、メタは売上高を伸ばしたものの減益となりました。両社ともAI需要をどれだけ収益に結び付けられるか、そして巨額投資をどう回収するかに投資家の関心が集まっています。
マイクロソフトの売上高は前年同期比18%増の900億700万ドル、純利益は31%増の357億6600万ドルでした。クラウド基盤「アジュール」の売上高は43%増と、前四半期の40%から加速し、市場予想を上回りました。設備投資とファイナンスリースは70%増の410億ドルに達し、フリーキャッシュフローは23%減の196億3900万ドルとなっています。
1株当たり利益(EPS)は4.81ドルで、アンソロピックへの投資に伴う評価益がこれを押し上げました。「マイクロソフト365コパイロット」の有料契約数は四半期で約1000万件増え、3000万件を突破しています。
一方、メタの売上高は28%増の608億100万ドルとなり、四半期として過去最高を更新しました。純利益は14%減の158億4800万ドル、EPSも13%減の6.18ドルにとどまり、増収減益となっています。
AI開発競争の激化で研究開発費が67%増加したほか、訴訟関連費用や人員削減に伴う費用も重なり、営業利益率は前年同期の43%から31%へ低下しました。設備投資は310億8000万ドルまで膨らみ、フリーキャッシュフローは前年同期の85億5000万ドルから7億8400万ドルへ急減。広告事業は単価上昇などで堅調に推移しました。
AI投資競争、なお初期段階
マイクロソフトはクラウドとAIを軸に成長を続け、メタは研究開発とインフラ投資を拡大しています。市場は今後、成長率に加えて利益の質や投資効率にも注目するとみられます。特にメタは、AI投資を先行させながら広告収入の伸びを維持できるかが焦点です。マイクロソフトはアジュールの高成長をどこまで持続できるかが注目点となっています。
両社の設備投資は今後も高水準が続く見通しで、メタは2026年通期の設備投資見通しを最大1450億ドルに引き上げました。AI関連の供給力拡大が競争の前提となる一方、投資の拡大は短期的な利益やキャッシュフローを圧迫しており、成長と収益のバランスがこれまで以上に重要になっています。
両社の決算からは、AI時代の競争を左右するのが投資規模だけでなく、収益化の速さであることがうかがえます。今回の決算は、米巨大IT企業間の競争がなお初期段階にあり、勝敗は今後の展開次第であることを改めて示しました。










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