コンゴのエボラ感染拡大、3605人に 過去最大規模に

コンゴのエボラ感染拡大、3605人に 過去最大規模に

世界保健機関(WHO)は1日、アフリカ・コンゴ民主共和国でエボラ出血熱の感染が拡大し、患者数が3605人に達したと発表しました。2018~20年に起きた流行を上回り、同国でこれまでで最も深刻な規模になっています。死者は1587人に上り、致死率は約44%です。

WHOによりますと、感染者と死者はこの1週間で特に増えており、今回の流行では週単位の増加数として最も多い水準を記録しました。WHOは、広がり方の速さを踏まえると、今の対応だけでは封じ込めが難しいとして、対策の抜本的な強化が必要だとしています。

流行は5州に及んでいます。東部では政府軍と反政府勢力の衝突が続いており、医療活動の妨げになっているほか、感染者との接触歴をたどる作業にも支障が出ています。住民の避難や移動の増加も、感染拡大を抑えにくくする要因になっています。

今回の流行の原因となっている「ブンディブギョ株」については、承認済みのワクチンがありません。開発は進められていますが、実際に使える時期はまだ見通せない状況です。WHOは現地当局と協力しながら支援を続けていますが、感染の勢いを上回るには、さらに大規模な対策が欠かせないとしています。

エボラ出血熱は、感染者の体液や、感染した動物との接触で広がる感染症です。 予防の基本は、患者や遺体に近づかないこと、流行地域で野生動物や洞窟との接触を避けること、そして手洗いと感染対策を徹底することです。

エボラ出血熱は主に、患者の血液、分泌物、吐物、排泄物などの体液に触れたときに感染します。 体液が目・鼻・口などの粘膜や傷口に入ることで広がり、空気感染はしません。 また、感染したサルやコウモリなどの動物の血液や体液、死体や生肉に触れることでも感染する可能性があります。

ヒトからヒトへの感染は、患者の看病や葬儀で遺体に触れる場面で起きやすいとされています。 一方で、症状が出る前の人からの感染リスクは低いとされています。 そのため、発症後の患者への接触管理が特に重要です。

予防の要点

まず大切なのは、感染者や感染の疑いがある人、遺体に直接触れないことです。 流行地域では、野生動物やその肉に触れない、洞窟に入らない、ブッシュミートを食べないことも基本になります。 こうした行動を避けることで、自然界から人への感染を減らせます。

医療や介護の場では、手袋や防護服などの個人防護具を正しく使い、手洗いを徹底することが重要です。 体液が付着した物品や環境にも注意が必要で、処置後の感染対策を徹底することが二次感染の防止につながります。 流行地に近づかないことが、最も確実な予防策の一つです。

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