
東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)をはじめ、全国のテーマパークで入場チケットの値上げが相次いでいます。帝国データバンクの調査によると、国内の主要テーマパーク・遊園地101施設のうち32施設が2026年内の値上げを決定しており、人件費や電気代など運営コストの上昇分を料金に反映する動きが続いています。テーマパークの一般券の平均価格は前年から6.5%上昇したといい、利用者の負担は増している状況です。
TDRを運営するオリエンタルランドは、需要に応じて価格を変える「変動価格制」の上限を見直します。10月10日の入園分からは現行の1万900円から1万1900円に、翌11日入園分からは1万2400円に引き上げる予定です。価格の引き上げは2023年10月以来3年ぶりで、同社は人件費や管理費のコスト増加を理由に挙げています。
多摩市のサンリオピューロランドも8月1日入館分から変動価格の上限を1000円引き上げ、デイパスポートの最高額を6900円としました。価格帯を従来の7段階から10段階に細分化し、混雑が予想される日を中心に値上がりする一方、最も安い価格帯は据え置くことで、来場者数の繁閑差を平準化する狙いがあるといいます。夏休みやお盆期間など需要の高い時期に高価格帯が多く設定されており、家族連れの負担増は避けられない見通しです。
大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は9月1日来場分から、発売開始後もチケットの売れ行きに応じて価格をさらに調整できる仕組みを導入します。これまでは発売後は同じ価格で購入できましたが、今後は購入するタイミングによって価格が変わる可能性があります。最低価格はこれまでより500円安い8400円からとなる一方、上限は非公表で、秋の大型連休や週末を中心に価格が上昇する可能性が高いとみられています。
入園後の負担も拡大 付加価値サービスの選別が進む
チケット代だけでなく、入園後の負担も増える見通しです。オリエンタルランドは、待ち時間を短縮できる有料サービス「ディズニー・プレミアアクセス」の対象施設を9月から拡大すると発表しました。ビッグサンダー・マウンテンやプーさんのハニーハントなどが新たに対象となる一方、無料で利用できた「東京ディズニーリゾート40周年記念プライオリティパス」は8月31日で提供を終了します。
帝国データバンクは、物価上昇で消費者の余裕が乏しくなる中での値上げが「来場者減少のリスクを高めている」と分析しています。実際、値上げを決めた施設数は前年の51施設から32施設へと減少しており、値上げに慎重な施設も増えているとみられます。今後は一律の値上げではなく、待ち時間短縮などの付加価値を伴うチケットや訪日外国人向け料金の導入など、柔軟な価格戦略が各施設に求められると指摘しています。












-300x169.jpg)