映像全編を生成AIで制作したテレビCMが地上波で初放送、新たな制作フローを確立

株式会社テレビ朝日は、サントリービバレッジ&フード株式会社の製品「GREEN DA・KA・RA」を題材としたテレビコマーシャルを新たに共同制作し、映像全編を生成AIで構築した同局初のCMとして地上波で全国放送しました。本作品(30秒)は、8月9日(日)午後1時55分からのテレビ朝日系列「バスケットボール男子日本代表 国際試合 日本×モンゴル」の生中継内などで公開されました。
制作担当としてテレビ朝日コンテンツ編成局の「AIクリエイティブスタジオ」と、AI model株式会社(東京都港区)がタッグを組み、本プロジェクトは実現しました。映像内では、水分の浸透をイメージした演出や夏の情景など、30秒間のシチュエーションが生成AIによって描かれています。
今回のプロジェクトでは、実地でのロケハンや演者の起用を省く新たな制作体制を採用しています。これにより、天候不順や関係者の日程調整といった従来の物理的な制約をクリアしつつ、実写撮影では困難な映像表現を可能にしたとのことです。なお、今回の生成AIの活用は映像部分に限定されており、画面のテロップや音声、ナレーションにはAIを使用せず、ナレーション担当として渡辺瑠海アナウンサー(テレビ朝日)が音声を吹き込むことで、技術と人間の役割を明確に分担しています。
新組織の始動と責任あるAI活用の推進による放送現場の進化
今回の取り組みは、テレビ朝日ホールディングスの新経営計画「START UP テレ朝!!」において「5つのキーストラテジー」の一つに掲げられた「AI活用」を具現化したものです。その先駆けとして2026年4月に発足した「AIクリエイティブスタジオ」は、AIを活用したビジネス開発による新たな収益構造の創出を担っています。
同局は先進技術の導入に積極的であり、2026年8月5日には自社開発の「AIを用いた放送用ヒューマンキーヤー」が日本民間放送連盟賞など3つの技術賞を受賞したことも発表されています。人物認識AIとXR技術を組み合わせたこうした放送現場での活用実績を、広告領域へも拡張したのが今回の事例と言えます。
なお、2026年8月12日放送の深夜バラエティ番組「AI大作戦」では本CMのメイキング風景が公開されます。同局は、今回の事例を足がかりとして「今後とも生成AIを活用した様々なCM制作に挑戦する」とコメントしています。









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