
米プロバスケットボールNBAの名門ロサンゼルス・レイカーズが、投資家のジョシュ・クシュナー氏と、米ウォルト・ディズニー元最高経営責任者(CEO)のボブ・アイガー氏に売却される見通しとなりました。取引における球団評価額は125億ドル(約2兆円)に達する見込みで、プロスポーツチームの売却額として過去最高水準です。
両氏は現オーナーのマーク・ウォルター氏からレイカーズの経営権を取得することで合意しました。正式な取引完了にはNBA理事会の承認が必要で、現時点では承認前の段階です。
クシュナー氏は、ベンチャーキャピタル企業スライブ・キャピタルの共同創業者です。ドナルド・トランプ米大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏の弟でもあります。マイアミ・ヒートの少数株式を保有するなど、スポーツ投資の実績もあります。
一方のアイガー氏は長年ディズニーを率い、2026年3月に後任のジョシュ・ダマロ氏へCEOの座を譲りました。現在は同社の上級顧問を務めるほか、スライブ・キャピタルにも参画しています。
レイカーズは、ウォルター氏がバス家から過半数持ち分を取得してから約1年余りで、再びオーナー交代を迎えることになります。ウォルター氏は2025年7月、球団評価額100億ドルでレイカーズの支配権を取得し、同年10月にNBA理事会が全会一致で承認しました。今回の125億ドルは、そこから約25億ドルの上昇です。
ウォルター氏はMLBのロサンゼルス・ドジャースでも筆頭オーナーを務めています。今回の売却後もドジャースの支配権は維持する方針とみられ、スポーツ球団が同じ主要オーナーの下で長く運営されるケースが多いなか、短期間でレイカーズの経営権が再び移る展開は異例といえます。
レイカーズはNBAで17度の優勝を誇り、セルティックスの18回に次ぐ歴代2位の実績を持つ名門球団です。歴代のスター選手が築いたブランド力に加え、ロサンゼルスという巨大市場を拠点とすることも、今回の巨額評価につながったとみられます。
新オーナー候補が示す継承姿勢 NBA理事会の判断が焦点に
アイガー氏とクシュナー氏は共同声明で、レイカーズの歴代オーナーであるジェリー・バス氏とジーニー・バス氏の功績に敬意を示し、球団が築いてきた基盤の継承と、さらなる発展に取り組む考えを示しました。競技面での成功に加え、ファンやロサンゼルスの地域社会への貢献を目指す姿勢も打ち出しました。
買収が承認されれば、クシュナー氏が支配権を持つオーナーとなり、アイガー氏も経営陣として深く関与する見通しです。放映権や興行、ブランド戦略を含めた事業運営について、両氏がどう進めるかが注目されます。
球団売却はNBA理事会の承認を経て初めて成立するものです。承認の時期や運営体制の詳細は、今後の発表を待つ必要があります。名門レイカーズの評価額更新は、NBA球団を含む世界のスポーツビジネスにおける資産価値の高まりを改めて示す出来事となりそうです。












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