
米Googleは8月13日、米国外では初となる直営旗艦店「Google Store 表参道」を東京都渋谷区神宮前にオープンしました。店舗は東急プラザ表参道「オモカド」の路面に位置し、地上2階、地下1階の3フロア構成で、建物面積1158平方メートルという規模は世界のGoogle Storeで最大となります。本ストアは単なる大型販売拠点ではなく、ハードウェア、ソフトウェア、そして最先端のAIを一体の体験として伝え、利用者の反応を製品開発にフィードバックするための「体験型プロダクト」として設計されています。
1階には最新スマートフォン「Google Pixel 11」シリーズやスマートウォッチ、スマートホーム製品が並びます。エントランスでは、カリフォルニアの砂丘や苔などの自然から着想を得た日本限定のインスタレーション「California Dreaming: Landscape of Colors 2026」が目を引きます。日本の伝統的な和紙ちょうちんを思わせる温かみのある照明演出が施されており、落ち着いて製品に触れることができる空間です。
2階はフロア全体が「Pixel Studio」と呼ばれる世界初の丸ごとAI体験スペースとなっています。「120倍ズーム」の疑似体験や、生成AI「Gemini」を活用したアバター作成などを無料で遊びながら体験できます。AIを親しみやすいエンターテインメントに落とし込むことで、家族連れなど幅広い層にブランドを訴求しています。
地下1階は顧客サポートの拠点で、初期設定の相談から「Google Pixel 6a」以降などの店頭修理に対応し、内容によっては即日返却も可能です。オンライン購入品の店頭受け取り機能も備え、実店舗ならではの安心感を提供しています。
表参道という一等地に込められた日本市場への期待と対抗戦略
Googleにとって、日本はPixelシリーズの販売が好調な最重要市場の一つです。調査会社Counterpoint Researchのデータによれば、2023年の第1四半期には世界のPixel出荷台数の34%を日本が占めました。さらに直近の2026年2月には国内シェアでSamsungを抜き、Appleに次ぐ2位へと躍進しています。
競合他社であるApple StoreやGalaxy Harajukuがひしめく表参道エリアへの出店は、一部メディアの報道によれば、ブランドへの関心が薄い若年層や他社製スマートフォンのユーザーに直接アプローチするための対抗戦略であるとも指摘されています。画面上では凄さが伝わりにくいAI機能の真価を、リアルな体験型店舗で直接触れさせることでブランド価値を高め、日本市場におけるシェアのさらなる拡大を狙っています。


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