
株式会社ファミリーマートとブックオフコーポレーションは、全国の店舗から不要品を発送できる宅配買取サービス「ファミマでかんたん!ブックオフ買取」を、8月25日から全国約1万6000店舗で開始すると発表しました。
この取り組みは、2026年2月にファミリーマートの親会社である伊藤忠商事とブックオフグループホールディングスが締結した資本業務提携に基づくものです。伊藤忠商事は議決権ベースで約5%の株式を取得し、巨大なコンビニエンスストアの店舗網を活用した中古品仕入れの強化を目指していました。
新サービスでは、フリマアプリのような事前の写真撮影や詳細な状態説明、購入者とのやり取りといった手間が一切不要となります。利用者は専用のウェブフォームから申し込みを行い、売りたい品物を3辺合計160cm以内、重量25kg以内の箱に梱包して、最寄りのファミリーマートへ持ち込みます。店内に設置されたマルチコピー機か宅配ロッカー「ファミロッカー」で申込券を発券し、レジで荷物を預けるかロッカーに収納するだけで発送が完了します。
物流にはヤマト運輸の宅配ネットワークを活用し、荷物はブックオフのオンラインストア倉庫へ直送されます。到着から1週間から2週間程度で査定が完了し、指定口座へ買取代金が入金される仕組みです。買取対象は本やCDだけでなく、スマートフォン、家電、ゲームソフト、衣類、トレーディングカードなど幅広く対応しており、万が一値段が付かなかった場合でも、申し込み時に選択したコースに応じて、素材ごとのリサイクルや品物の返送を選ぶことが可能です。
日常の買い物ついでに手軽なリユースを 現場の課題と今後の展望
ファミリーマートは2026年9月に創立45周年を迎えるにあたり、「いちばんチャレンジ」というスローガンを掲げ、環境に配慮した取り組みを加速させています。すでに2026年4月からは都内の30店舗において、衣料品や雑貨の無料回収ボックス「R-LOOP」の実証実験を始めており、今回の全国規模での買取サービス開始は、循環型社会の実現に向けた大きな一歩となります。
サービスの利用を促すため、2026年8月25日から11月30日までの期間、1000円以上の買取が成立した利用者に「FamiPayギフトコード100円分」をプレゼントするキャンペーンも実施されます。日常の買い物のついでに不用品を手放せるという利便性が、生活者に新しいリユース体験を提供します。
一方で、一部メディアの報道やSNS上では、「深刻な人手不足が続く現場で、店舗スタッフへのさらなる業務負荷が懸念される」「預かった荷物の物理的な保管スペース確保が難しいのではないか」といった現場への影響を懸念する声も上がっています。巨大な生活インフラを活用した画期的なサービスであると同時に、現場のオペレーションの円滑化や従業員の負担軽減策をどのように両立させていくかが、今後の展開において強く注視されています。












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