
マツキヨココカラ&カンパニーは8月24日、子会社のMCCマネジメントを通じて、オーガニック・ナチュラルコスメブランド「ジョンマスターオーガニック」を展開するジョンマスターホールディングスの全株式を取得すると発表しました。取得予定日は9月7日で、取得価額は非開示です。
対象となるジョンマスターオーガニックグループは、オーガニック・ナチュラルコスメの企画、開発、販売を手がけています。百貨店、駅ビル、商業施設などを主な販路として、プレミアムコスメ領域でブランドを育成してきました。2025年9月期の売上高は46億5200万円でした。
今回の買収は、ドラッグストアを中心とするマツキヨココカラ&カンパニーが、美容分野で取り扱うブランドと顧客体験を一段と広げる施策となります。同社グループは1億7000万超の顧客接点、3600店舗超の流通網に加え、購買・顧客データの活用基盤を持ちます。これらの強みを、ジョンマスターオーガニックのブランド認知や商品開発力、接客を軸とした体験価値と組み合わせる考えです。
同社によると、両社の強みを高い次元で融合させることで、プレミアムコスメ市場における新たな付加価値と顧客体験の創出を目指すといいます。店舗網や顧客データという基盤と、ジョンマスターオーガニックが培ってきたブランドの専門性をどう結び付けられるかが、今後の焦点になりそうです。
マツキヨココカラ&カンパニーは近年、独自の価値を持つ企業との連携・傘下化を通じて成長を目指す「連合体構想」を掲げています。2024年には、化粧品口コミサービス「LIPS」の運営元であるAppBrewを子会社化しており、美容分野では情報、顧客接点、商品・販売の各機能を広げてきました。今回の買収も、この構想に沿う取り組みと位置付けられています。
既存経営を維持し、ブランド価値と成長投資を両立へ
買収後もジョンマスターオーガニックグループは、大滝雄一郎社長を中心とする現行の経営体制を継続する予定です。マツキヨココカラ&カンパニーは、今回の株式取得による2027年3月期の連結業績への影響を軽微と見込んでいます。
一方で、中長期的には、全国規模の店舗・物流基盤とプレミアムブランドの組み合わせが重要になるでしょう。ブランドの独自性を保ちながら接点を拡大できれば、百貨店や商業施設を中心に築いてきた顧客層に加え、ドラッグストア利用者への提案機会も広がります。
国内化粧品市場で成分や使用感、世界観を重視する消費者が増えるなか、マツキヨココカラ&カンパニーが商品販売、データ活用、ブランド育成をどう一体運営するかが注目されます。









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