
東京都港区で8月22日と23日に開かれた「麻布十番納涼まつり」の来場者のうち、下痢や腹痛、発熱などを訴える人が相次ぎ、みなと保健所には76人から体調不良に関する連絡が寄せられています。港区は集団食中毒の可能性を視野に、症状を訴えた人への聞き取りや出店者への立入調査を進めています。76人のうち多くが、会場で提供された「冷やしカニラーメン」を食べたと説明しているということです。
体調不良の相談は、祭りの終了後に相次いだとみられます。保健所は、発症した人に当日の飲食状況や発症までの経過を確認するとともに、検便への協力を求めています。食中毒の原因は、患者の症状や共通する飲食歴だけでは確定できず、検体や施設の衛生状況などを踏まえた調査が必要になります。このため、現時点では特定の食品や店舗と体調不良との因果関係は確定していません。
港区は、飲食物を提供した出店者に立ち入り、原因特定に向けた調査を実施したとしています。清家愛区長は、体調を崩した人への見舞いと早期回復を願うコメントを出した上で、関係機関と連携し、事実関係の把握と原因究明に取り組む方針を示しました。
夏祭りでは多くの来場者に短時間で飲食物が提供されるため、調理、保管、提供時の温度管理を含め、衛生管理の徹底が重要になります。今回の事案では、保健所の検査・聞き取りの結果を待ち、原因を断定しない慎重な対応が求められます。祭りを訪れ、下痢、腹痛、発熱、嘔吐などの症状が出た人は、早めに医療機関へ相談するとともに、保健所の調査に協力することが重要です。
出店者調査を進める港区 結果は区ホームページで公表へ
港区は、みなと保健所が症状を訴える人への調査を続けるとともに、出店者側への立入調査も実施したと明らかにしました。調査では、患者の検便や食品、調理環境などを確認し、共通する原因があるかを検証するとみられます。食中毒と認定するには、症状の発生状況に加え、検査による病因物質の確認などが重要になります。
「冷やしカニラーメン」を提供した側は、原因は判明していないとして、保健所や主催者の調査に必要な情報・検体の提出などで協力する姿勢を示しています。また、当該店舗の営業を自粛する方針も表明しました。
港区は調査結果を、今後区のホームページなどで公表する方針です。感染や食中毒が疑われる事案では、確定前の情報が拡散しやすいことから、行政による公表内容や検査結果に基づき、原因や責任の所在を判断する必要があります。












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