
大阪市此花区のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の運営会社が、パーク北側に隣接する日本製鉄の工場跡地を活用した敷地拡張を検討していることが分かりました。実現すれば、2001年の開業以来初めて、既存パークの外側へ敷地を広げることになります。
候補地は大阪市などが所有する約6万平方メートルの土地です。USJの現在の敷地面積は約54万平方メートルとされており、拡張部分を加えた場合、面積はおよそ1割増える計算になります。
対象地には、かつて日本製鉄の工場がありました。大阪市と日本製鉄の賃貸借契約は2027年に満了する予定で、現地ではすでに建物の解体工事が進められています。運営会社が跡地を借り、新たなアトラクションなどの整備につなげる可能性があるとみられています。
USJは国内客に加え、訪日外国人旅行者の集客力が高い大阪を代表する観光施設です。これまでも映画やゲームなどの知的財産を活用したエリアを順次導入し、体験型コンテンツを拡充してきました。今回報じられた計画は、パーク内部の改装や新施設の追加とは異なり、隣接地を取り込んで敷地そのものを広げる構想となります。
一方で、アトラクションの内容、具体的な工事時期、開業時期、投資額などは正式に示されていません。合同会社ユー・エス・ジェイは8月28日、拡張に関する報道について「当社が発表したものではありません」とし、同社から伝えるべき事項が生じた際には適切な時期に案内すると説明しました。現段階では、計画の詳細や契約条件が確定・公表されたものではなく、今後の正式発表を待つ必要があります。
大阪市の対応と地域観光への影響に注目
大阪市の横山英幸市長は8月28日、自身のXで市側の対応について現時点では説明できないとした上で、9月3日の記者会見で発信する予定だと明らかにしました。候補地には市が関係する土地が含まれるため、土地の貸し付けや契約の枠組みを含め、市の判断が計画の具体化に影響するとみられます。
USJをめぐっては、過去に沖縄県での新テーマパーク建設方針が示されたものの、既存施設への投資を優先する判断から計画を撤回した経緯があります。今回の構想が進む場合、運営会社は大阪の既存拠点に投資を集中させることになります。
大阪・関西地域では、宿泊施設、交通、周辺商業施設を含めた観光需要の拡大が見込まれる一方、来場者増に対応するアクセスや混雑対策も課題になり得ます。USJの拡張が具体化するかどうかは、同社と大阪市による今後の発表が焦点です。












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