
米メディアの報道によると、トランプ米大統領は条件付きで、対イラン制裁の緩和や凍結資産の解除に応じる構えです。条件は、イランが核計画の放棄に向けた「具体的な進展」を示すことです。政権側は、仲介国を通じてイランと「前向きかつ建設的な議論」を行っていると説明。2月末に始まった米国・イスラエルとイランの戦闘が長期化するなか、終結に向けた外交の行方に改めて関心が集まっています。
ただ、トランプ氏自身は9月28日、SNSに「私は何も彼ら(イラン)に提示していない」と投稿しました。核問題での譲歩と引き換えに、制裁緩和や凍結資産の解除を提案したとする報道を否定した形です。米当局者が示したのは、あくまでイラン側が核計画の放棄に向けて実質的な前進を見せることが条件の「用意」であり、提案の有無をめぐって発信にずれが生じています。
協議の仲介役を担っているのはカタールです。ニューヨークを訪れていたイランのアラグチ外相は28日、カタール側と会談し、「いくつかの案」を協議したと明らかにしました。協議の結果は米側にも伝えられたといいます。アラグチ氏は、ホルムズ海峡の開放を含む案について、米国の最終的な回答に期待を示しています。
アラグチ氏は25日にも、国連総会が開かれていたニューヨークで、米国に対する新たな案を明らかにしていました。カタールを通じて伝えた案で、米国が受け入れれば7日以内にホルムズ海峡を再開できるとする内容です。一方、別の米メディアは、トランプ氏がこの案を拒否したと報じています。核開発や制裁、凍結資産、海峡の扱いをめぐり、双方の立場にはなお隔たりがあります。
制裁緩和の条件と今後の焦点
今回の報道で注目されるのは、米側が制裁緩和を無条件で検討しているのではなく、核計画をめぐる具体的な進展が前提になっている点です。トランプ氏は提案の存在自体を否定しましたが、米当局者は条件付きで応じる用意があると説明しており、政権内の発信には食い違いがみられます。一方、イラン高官は、海峡開放案が受け入れられても核問題では譲歩しないとの立場を示していました。
今後の焦点は、カタールが伝える案に米国がどこまで応じるかです。アラグチ氏はニューヨークからテヘランに戻り、米側からの回答を待つと述べました。核問題、制裁、凍結資産、海峡の開放という複数の論点が絡み合うなか、仲介外交が戦闘の終結につながるかが問われています。












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