ChatGPT、共通テストで9科目満点を達成 AI学力が飛躍的に向上

ChatGPT、共通テストで9科目満点を達成 AI学力が飛躍的に向上

1月17日と18日に実施された大学入学共通テストにおいて、対話型生成AI「ChatGPT」の最新モデル「GPT-5.2 Thinking」が9科目で満点を獲得したことが、AIベンチャー企業ライフプロンプト(東京)の分析により1月20日に明らかとなりました。

ChatGPTが解答した15科目全体の得点率は97%に達し、文系科目を選択した場合の合計得点は970点、理系科目を選択した場合は968点(いずれも1000点満点)を記録しました。

東大文科1類の受験生が選択する科目に限定しても、同じく97%という高い得点率を示しており、大手予備校の河合塾が予想した、東大文科1類の合格可能性50%のボーダーラインである89%を大きく上回る成績となっています。

満点を獲得した9科目は、「数学1A」「数学2BC」「化学」「物理基礎」「化学基礎」「地学基礎」「生物基礎」「公共、政治・経済」「情報1」です。最も得点率が低かったのは「国語」で90%でした。

この画期的な成績向上は、ここ3年間のAIの急速な進化を物語っています。ライフプロンプトが実施してきた検証では、東大文科1類における科目得点率は2024年が66%、2025年が91%と推移してきました。今回の97%という数字は、わずか2年間でAIの解答精度が急速に向上していることを示しています。

今回の検証では、ChatGPT以外にもGoogle「Gemini 3 Pro」とAnthropic「Claude Opus 4.5」も使用しましたが、得点率は91〜94%で、ChatGPTが最も高い成績を記録しました。

AI高精度化の背景と課題

ChatGPTが高い精度を達成できた理由として、ライフプロンプトの分析では、同モデルが「圧倒的な慎重さ」を持っていることが挙げられています。慎重さとは、1問に対して数分間、人間の思考のように自問自答と検算を繰り返してから答えを出力するプロセスのことです。

特に従来苦手であった図形問題では、図形を数値として脳内で再構築する処理能力を獲得したことが、数学1Aでの満点獲得につながったと分析されています。

しかし、この高精度化には大きな代償が存在します。ChatGPTが全科目の解答に要した時間は約5時間30分だったのに対して、GeminiとClaudeは約1時間40分で完了させました。国語の得点率が90%に留まったことや、解答に他のAIの3倍以上の時間を要したことから、高精度化には時間的コストが伴い、苦手分野も依然として存在することが明らかになりました。

関連記事

コメントは利用できません。

最近のおすすめ記事

  1. 2025年訪日客4000万人突破 12月の中国客は前年比45%減
    金子恭之国土交通相は20日の閣議後記者会見で、2025年の訪日外国人客数(推計値)が、過去最高の約4…
  2. 元警察官で防犯アドバイザーの佐々木成三氏
    今すぐにできる防犯対策や最新の犯罪事情を知っておくことで、少しでも被害を減らせるかもしれません。今回…
  3. 変形性膝関節症に再生医療製品「ジャック」保険適用 軟骨修復による新たな治療法 
    帝人グループの株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC、愛知県蒲郡市)は22日、再生…

おすすめ記事

  1. 2025-8-25

    FC2創業者の高橋理洋被告に執行猶予判決 弁護側は「日米の価値観の違い」主張し控訴へ

    動画投稿サイト「FC2」でわいせつ動画を配信した罪に問われていたFC2創業者の高橋理洋被告(51)に…
  2. 2023年11月4日(土)に第51回横浜矯正展が開催された横浜刑務所の入り口

    2023-12-29

    『横浜刑務所で作ったパスタ』で大行列!刑務所見学もできる横浜矯正展とは?

    横浜矯正展は、横浜刑務所、横浜少年鑑別所、公益財団法人矯正協会刑務作業協力事業部主催で2023年11…
  3. 2023年12月9、10日に開催された全国矯正展の会場(東京国際フォーラム)の入口

    2024-1-22

    日本最大規模の刑務所イベント、全国矯正展とは?刑務作業を通じて届ける矯正行政の今

    2023年12月9日(土)・12月10日(日)の2日間にわたり、東京国際フォーラムにて「全国矯正展」…

2025年度矯正展まとめ

2024年に開催された全国矯正展の様子

【結果】コンテスト

【結果発表】ライティングコンテスト企画2025年9-10月(大阪・関西万博 第4回)

アーカイブ

ページ上部へ戻る