中道・野田佳彦・斉藤鉄夫両代表が辞意固め 衆院選大敗で「万死に値」発言も

国会議事堂

2月8日投開票の第51回衆院選で大敗を喫した中道改革連合の野田佳彦共同代表が、自らの進退について「万死に値する」「腹は決まっている」と述べ、辞任の意向を固めたことが分かりました。関係者によると、野田氏と斉藤鉄夫共同代表は9日、執行役員会で共同代表の職を辞任する考えを伝えたとされ、歴史的敗北の責任を取る形で指導部の交代に踏み切る見通しです。

中道改革連合は、立憲民主党と自民党との連立を離脱した公明党が「生活者ファースト」を掲げて今年1月に結成した新党で、衆院選では公示前勢力167議席の維持を目標に236人を擁立しましたが、結果として議席は半減する公算となり、「中道勢力の結集」を掲げた試みは有権者の支持拡大につながりませんでした。

選挙戦では、野田氏と斉藤氏が「公明の支持層プラス立憲の支持層で、1足す1が2を超えなければ失敗だ」と訴え、与党・自民党に対抗する第3極として政界再編の起点になるとアピールしていましたが、短期決戦となった「解散から公示まで16日間」の日程や、高市早苗首相率いる自民党の「圧勝ムード」にのみ込まれた形で、存在感を示せなかったとの見方が強まっています。

9日午前の記者会見で野田氏は、衆院選の大敗について「政治家は結果責任を取るのが当然だ」と述べたうえで、共同代表としての自らの責任は「極めて重く、万死に値する」と語り、責任の取り方について党内で協議したうえで正式に表明すると説明しました。

一方、斉藤氏も「私も腹を決めている」と進退に言及し、午後の役員会で自身の考えを伝えたとされます。党内では選挙前から「1足す1が2にならなければ代表は辞任すべきだ」との声が出ており、情勢調査で大幅な議席減の見通しが報じられる中で「両代表の辞任は避けられない」との受け止めが広がっていました。

幹部・重鎮が相次ぎ落選 後任不在で中道に深刻な打撃

中道改革連合では、党の顔と目されてきたベテランや幹部クラスが各地の小選挙区で相次いで議席を失い、新たなリーダー候補が見当たらない状況が浮き彫りになっています。宮城4区では安住淳共同幹事長が落選し、比例復活もならず、すでに共同幹事長の辞任の意向を野田氏に伝えたとされています。

岩手3区の小沢一郎氏、福島2区の玄葉光一郎前衆院副議長、埼玉5区の枝野幸男・立憲民主党前代表といった旧立憲系の「大物」に加え、三重3区では比例重複のない岡田克也元外相も議席を失うなど、「中道の看板議員」が軒並み落選する異例の事態となりました。

党規約では、代表が任期途中で欠けた場合、新代表は両院議員総会で選出できると定められていますが、具体的な選出手続きの詳細は規定されておらず、当面は執行役員会がルールづくりを担うことになります。2月中旬以降に召集される特別国会では、高市早苗首相が再選される見通しの首相指名選挙や所信表明演説、2026年度予算案を巡る審議が控えており、それまでに新執行部を立ち上げなければ、国会論戦での発言力低下は避けられません。

一方で、今回の総選挙では自民党が単独で定数の3分の2を超える議席を獲得して「高市1強」体制が鮮明となっており、中道にとっては政権との距離感や野党各党との連携を含め、中長期的な戦略の練り直しが急務となっています。党内では「中道の種火は付けた。消さずに誰が育てるのかが問われている」との声も出ており、後任代表選びは、単なるポスト交代にとどまらず、新党の路線そのものを再定義する作業になりそうです。

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