
「アパホテル」を展開するアパグループの創業者で会長の元谷外志雄(もとや・としお)氏が、2月11日に死去しました。82歳でした。アパグループは13日付で公式サイトに訃報を掲載し、通夜と告別式は近親者のみで執り行ったことを報告。遺族のご意向により供花や香典、弔問は辞退し、後日「お別れの会」を開く方針だと発表しました。
石川県小松市出身の元谷氏は、石川県立小松高等学校卒業後、小松信用金庫(現・はく氏信用金庫)に入庫。働きながら慶應義塾大学経済学部通信教育課程で学びました。1971年4月、27歳で独立し、注文住宅販売会社「信金開発」(のちのアパ株式会社)を創業します。
1980年にアパホテルを設立し、1984年に金沢市で1号店を開業。「新都市型ホテル」を提唱したアパホテルは、都心の好立地への集中展開、コンパクトな客室設計、大浴場の導入など独自の戦略により、ビジネス客から観光客まで幅広い層を獲得しました。
妻でアパホテル社長の元谷芙美子氏と「夫婦二人三脚」で事業を拡大。2010年以降は東京都心から地方中核都市へとエリアを広げ、横浜や大阪に2,000室超の大型タワーホテルを展開。2016年にはカナダのホテルチェーンを買収し、北米市場にも進出しました。
直近の2024年11月期決算では、グループ連結売上高2,260億円、経常利益796億円を記録し、2期連続で過去最高を更新。創業以来54年連続黒字という驚異的な経営を実現しています。直営・FC含め1,000ホテル超を展開し、日本最大級のホテルチェーンへと成長を遂げました。
次世代への継承と今後の展望
アパグループは2022年4月、創業50周年を機に経営体制を見直しました。元谷氏が会長に就任するとともに、長男の元谷一志氏がグループ社長兼最高経営責任者(CEO)に就任。新体制は「組織型経営」への移行を掲げ、中期5カ年計画「AIM5」のもと、2027年3月末までに15万室展開を目指しています。
訪日外国人の増加や都市再開発ニーズを追い風に、国内では引き続き積極的な出店を継続。海外では北米市場での展開を加速させています。一方で、ホテル業界全体では価格競争の激化、環境対応、人材確保、長期滞在ニーズなど多様化する課題への対応が求められています。
創業者の死去により、アパグループはこれまでの成長を支えた強いリーダーシップと発信力を、次世代経営陣へどう継承していくかが焦点となりそうです。




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