調査レポート「ペット消費に関する調査」

2025-5-23

ペット用アパレル製品は「おしゃれ」よりも「身体を守る」ために購入される

朝日大学マーケティング研究所

朝日大学(岐阜県瑞穂市)の附属研究機関である朝日大学マーティング研究所(所長 中畑千弘)は、ペット消費について調査を行いました。その結果、ペット用アパレル製品はおしゃれのためというより、ペットの身体を守るために購入されるほうが多いことがわかりました。身体を守るためにアパレル製品を購入する意識は、特に犬保有者に多くみられました。

調査の背景
ペット用のモノやサービスを提供するビジネスが増えてきました。ペット保険、ペット同伴ホテル、アパレル製品など様々です。ペットを飼う人たちはそれらのモノやサービスに関する情報をどこから得て、何を基準に選び、いくらくらいを消費しているのでしょうか。その実態を把握するための調査を実施しました。

「ペット消費に関する調査」の主な結果
■ペット用アパレル製品の購入にポジティブなのは「女性」と「犬保有者」
ペット用アパレル製品の購入意向(とてもそう思っている+ややそう思っている)は63.9%であった。
犬と猫の保有別で購入意向を比べると犬保有者(81.5%)が猫保有者(51.9%)を大きく上回っているる。また男女別では男性(61.1%)と女性(66.8%)はほぼ同レベルだが、「とてもそう思っている」だけで比べると女性(24.5%)が男性(16.0%)を8.5ポイント上回っている。ペット用アパレル製品の購入に積極的なのは「女性」と「犬保有者」である。

ペット用アパレル製品の購入意向についてのアンケート結果

■ペット用アパレル製品は「おしゃれ」よりも「身体を守る」ために購入されるほうが多い
ペット用アパレル製品の購入理由としては「皮膚などの身体を保護するため」(58.3%)と「防寒、火傷、日焼け防止のため」(56.4%)が最上位であり、「おしゃれのため」(45.4%)よりも割合が高い。ペット用アパレル製品はおしゃれのためというより、ペットの身体を守るために購入されるほうが多い。上位2項目は犬保有者の割合が猫保有者を上回っている。身体を守るためにアパレル製品を購入する意識は、相対的に犬保有者で高い。他に犬保有者においては「外出時の汚れ防止のため」の割合が高く、猫保有者においては「すべり防止のため」の割合が高い。「室内で飼う」「外を散歩する」「ハネる」など、それぞれの飼育法を反映した理由が相対的に多く選ばれている。

ペット用アパレル製品の購入理由のアンケート結果

■アパレル製品購入時の懸念事項はサイズや体型を中心に「ペットに合うか?」という観点
ペット用アパレル製品購入時の懸念事項としては、「サイズや体型を合わせにくい」(53.2%)の割合が最も高く、
「価格がリーズナブルでない」(30.3%)、「種類やバリエーションが少ない」(22.9%)、「デザインや色合いが思ったとおりに合わない」(20.2%)が続く。上位3項目はいずれも犬保有者の割合が高く、それ以外は猫保有者の割合が高くなっており、アパレル製品に対する懸念事項は犬保有者と猫保有者では異なる。ペット用アパレル製品のビジネスにおいては、ターゲットを絞り込み、それぞれの懸念事項に応えるマーケティング戦略やマーチャンダイジングによるアプローチが求められる。

ペット用アパレル製品購入時の懸念事項のアンケート結果

■今回の調査を通じて
ペットを家族のように大切に扱い、快適な生活を共に送るためにそれなりのコストを惜しまない飼い主が増えています。それに伴って、受け皿としてのペットビジネスも多様化してきました。今回は犬と猫の飼い主を対象に、補助的な需要である「モノやサービス」についての消費実態を調査しました。モノやサービスのなかでもアパレル製品に焦点をあてると、ペットを飼わない人には想像しにくい実態が見えてきます。単純に想像すると、ペット用アパレル製品はおしゃれを楽しむために購入されるものだと考えてしまいがちです。裏腹に「犬は外を散歩する」「猫は屋内で飼う」など、それぞれの動物の飼育環境を反映した理由で購入する飼い主が多いことがわかりました。どちらもペットの身体を守る目的で(火傷しない、日焼けしない、滑らないなど)、アパレル製品を購入することが少なくないようです。また製品選びにも様々な懸念事項があることがわかりました。対人間の製品と同じように、対ペットの製品にもそれぞれの飼育の環境や事情に応じた機能や購入法などを準備することが大切です。

調査の詳細
「ペット消費に関する調査」
■調査期間:2025年3月24日(月)~ 3月31日(月)
■調査方法:朝日大学マーケティング研究所のパネル利用によるインターネット調査
■対象者:居住地 全国
年 代 20代・30代・40代・50代
性 別 男女
■回収サンプル数:485名
調査データはこちら:http://marketing.asahi-u.ac.jp/data/

朝日大学マーティング研究所「公開リサーチデータ」
マーケティング研究所では、話題のサービス、消費トレンド、世の中の新しい動きを先取りした事象について、自主的に「トピックス・リサーチ」を実施し、調査データ集積のポータルサイトとして広くデータを公表しています。また、企業様などからの市場調査のご要望にスムースにお応えするために首都圏、東海圏など全国規模のモニターにアクセスできる仕組みを保有しています。
■名称:公開リサーチデータ
■調査レポート: 200本以上
■詳細:http://marketing.asahi-u.ac.jp/data/

朝日大学マーティング研究所について
【会社概要】
本社所在地:岐阜県瑞穂市穂積1851
所長:中畑 千弘 (経営学部教授)
事業内容: 消費行動の分析および研究、経営コンサルティン、マーケティングリサーチ、商品開発支援、
講演会・社会人セミナーの実施等
設立: 2002年4月
HP:http://marketing.asahi-u.ac.jp/

 

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