
東京都は弾道ミサイルなどの攻撃に備えるため、長期間にわたって避難・滞在できる「地下シェルター」の整備を進めています。令和8年度にも都営地下鉄大江戸線麻布十番駅(港区)の構内で着工する予定です。完成時期は未定となっています。
ミサイル攻撃が発生した際、爆風などによる被害を軽減するため、短時間避難できる堅ろうな建築物や地下施設は、既に「緊急一時避難施設」として都内で4630施設が指定されています(令和6年度末現在)。しかし、これらの施設は一時的な避難(1~2時間程度)を想定したものであり、攻撃が長期化・激化した場合には安全が保証されない可能性があります。
今回整備される地下シェルターは、こうした緊急一時避難施設とは別に、国際情勢が緊迫化する中で国外からの攻撃が継続的に行われるような場合でも安全に長期間避難できるよう、都として初めて計画された本格的な施設です。東京都総務局総合防災部の担当者は「今後もシェルターに活用できるような都内の地下施設を調査している。施設の整備だけでなく適切な避難行動を知ってもらうことも重要」と話しています。
シェルターとして整備されるのは麻布十番駅に併設されている防災備蓄倉庫です。この施設は地下約16メートルに位置し、広さは約1400平方メートルに及びます。令和8~9年度に本体改修工事を実施する予定で、完成はさらに数年先になる見込みです。
麻布十番駅が選ばれた理由について、東京都の担当者は「地下鉄の施設の中で、一定程度の地下空間を確保できるから」と説明しています。シェルターに改装される防災備蓄倉庫の広さは約1400平方メートル(テニスコート6面分ほど)で、深さは地上から約40メートルと十分な深さがあることから、地下シェルターとして活用できると判断されました。さらに、地下鉄のトンネルがあるため物資の輸送もしやすいという利点もあります。
長期滞在を可能にする充実した設備
整備される地下シェルターには、換気設備や非常用発電機などが設置される予定です。ただし、避難時に滞在可能な人数や期間については現在のところ未定となっています。令和4年度に調査費として5000万円、令和7年度には設計費として1億7000万円が計上されており、令和8年度から工事に着手する計画です。
地下シェルターには水や食料のほか、非常用電源や通信設備なども備え付けられる方向で検討が進められています。これにより、攻撃が長期化した場合でも、地上での生活が困難になった住民が安全に避難し、一定期間滞在できる施設となることが期待されています。
政府も2025年度中にシェルターの仕様などを定めて、自治体とともに全国にシェルターの整備を進めていく考えを示しています。東京都はこうした政府の動きと連動しながら、弾道ミサイルから都民の命を守る地下シェルターの整備を進めています。小池百合子都知事は「国際情勢が厳しいということも踏まえ、重大かつ深刻な脅威である弾道ミサイルの飛来にも備えていく必要がある」と述べ、整備の必要性を強調しました。
政府は武力攻撃に対する避難場所として、国内の地下シェルターの収容能力を1000万人分に引き上げる方針を示しており、ホテルや地下駐車場などの既存施設の調査を急いでいます。このような国全体の動きの中で、東京都の取り組みは首都防衛の観点からも重要なモデルケースとなることが期待されています。








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