テレ東、「Minto」に5億円出資し資本業務提携 幼児番組「シナぷしゅ」など自社IPの海外展開を加速

テレビ東京が、IP(知的財産)ビジネスの強化を目的にIPプロデュース企業「Minto(ミント)」に5億円を出資し、資本業務提携を結ぶことを発表しました。 出資はMintoが実施する第三者割当増資をテレビ東京が引き受ける形で行われ、テレビ東京グループの成長戦略の一環として位置づけられています。 Mintoは漫画やアニメ、キャラクターなどのIPを起点とした企画・制作に加え、東南アジアを中心とする海外流通まで一気通貫で手がけるIPプロデュース企業で、タイやベトナムなどに拠点を持ちながら日本発コンテンツのグローバル展開を推進してきました。 テレビ東京は、人気幼児向け番組「シナぷしゅ」やアニメ、ドラマなど多様な自社IPを保有しており、今回の提携を通じて、特に「シナぷしゅ」の東南アジアをはじめとする海外展開と収益化の加速を図るとしています。
テレビ東京は、この資本業務提携により、自社IPビジネスを補完する戦略的パートナーを得たと説明し、Mintoの海外ネットワークやデジタル領域でのノウハウを活用することで、IP収益化の最大化を目指す方針です。 東南アジアにおけるIP展開の拠点機能を確保することで、放送だけでなく、配信プラットフォームやグッズ展開、イベントなど多面的なビジネス機会の拡大も視野に入れているとみられます。 テレビ東京でアニメ・国際事業を担当する廣部琢之取締役は、Mintoとのパートナーシップで「デジタルとグローバル展開で連携し、成長を加速できる体制を構築していく」とコメントし、「シナぷしゅ」やアニメ、ドラマを国内外でより広く、深く楽しんでもらえるよう、ファンやコンテンツホルダー、取引先の期待に応えていく考えを示しました。 一方、Mintoの水野和寛代表取締役は、同社が持つIPマーケティングやショートコンテンツ制作、デジタルプラットフォーム開発、海外・アジア拠点でのIP展開のノウハウと、テレビ東京のIPを組み合わせることで、さまざまな新規事業の創出が可能になると強調し、日本発エンターテインメントの未来を広げる一助になりたいと意欲を語っています。
「シナぷしゅ」海外進出が象徴するテレ東のIP戦略と日本発コンテンツの可能性
今回の資本業務提携の象徴的な題材となっているのが、テレビ東京系で放送されている幼児向け番組「シナぷしゅ」です。 「シナぷしゅ」は、0〜2歳児を主な対象とした知育・エンターテインメント番組として国内で高い支持を集めており、その世界観やキャラクター性は、言語や文化の壁を超えて展開しやすい“日本発IP”としても注目されています。 テレビ東京は、Mintoが持つ東南アジアを中心とした販路や現地パートナーとのネットワークを活用し、「シナぷしゅ」をはじめとする自社IPの海外販売やライセンス展開を本格化させる考えで、配信サービスや現地放送局との連携、商品化など多様な展開が期待されています。
一方、Minto側にとっても、今回の提携は自社のIPプロデュース機能をより大きなスケールで試す機会となります。 同社は、コンテンツの制作・流通・販売を一貫して手がけるビジネスモデルを強みとし、SNS発のキャラクターやWebtoonなど新興IPの育成にも取り組んできましたが、テレビ局が保有する既存IPとの連携は、日本発コンテンツのグローバル展開の幅を広げる試金石となりそうです。 テレビ東京は今回の出資について、2026年1月30日に引受契約を締結し、2月18日にクロージングを予定していると明らかにしており、今後もシナジーが見込める企業との資本業務提携やM&Aを積極的に進める方針を示しています。 放送事業の枠を超えたIPビジネスへのシフトが求められる中で、「シナぷしゅ」の東南アジア進出は、同局が描くグローバル戦略の試金石であると同時に、日本のコンテンツ産業全体にとっても新たなモデルケースとなる可能性があります。










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