押井守監督も絶賛!知られざるオランダの映像作家・ROSTO 遺作となった『四つの悪夢』とドキュメンタリーを合わせた特集上映<存在証明>が決定!

2025-6-27

『四つの悪夢』は第1回新潟国際アニメーション映画祭にて上映され、審査委員長であった押井守監督がROSTOのマルチな才能に敬意を表し<境界賞>を授与した作品になります

株式会社リスキット

押井守監督も絶賛するオランダの映像作家・ROSTOの遺作『四つの悪夢』

すべては、ROSTOの頭の中のコンセプト『Mind My Gap』から始まった!
1990年初頭、自らの製作スタジオ“ROSTO A.D’s”を拠点にCFやミュージック・ビデオを制作するかたわら撮り上げた短編映画「(伝説の)アングロビリー・フィーバーソンの興亡」(2002年)と「ジョナ/トムベリー」(2005)が、カンヌ受賞をはじめ世界的評価を浴びたROSTO。
これらの短編はミクスドメディア・プロジェクト『Mind My Gap』の一部であり、受賞以前からグラフィック・ノベル、映像、音楽化した作品群を(当時としてはかなり先駆的な試みである)オンンラインにて発表し続けていました。
受賞後には、かつて自らが所属していたパンク・バンド THE WRECKERSを“黄泉の国”から呼び戻し、『Mind My Gap』のスピンアウト作品として“存在しないレコードのミュージック・ビデオともいうべき4連作『THEE WRECKERS TETRALOGY』を15年の歳月をかけて完成させます。次に狙うは初の長編作品・・・
しかし、ROSTOは2019年、病気のため急逝してしまいます。
彼の死後、友人であり、『ユニコーン・ウォーズ』や『LOGORAMA』のプロデューサーとしても知られるミハエル・シュマーキンが、オンライン・グラフィックマガジン『Mind My Gap』を210ページ+2CD付き特別仕様の書籍としてまとめ上げます。同時に4連作をまとめた『四つの悪夢』※2とドキュメンタリーをあわせて、コロナ禍のヨーロッパ各国で上映し、その早すぎる死を悼みました。
※2 『四つの悪夢』は、第1回新潟国際アニメーション映画祭のコンペティション部門に選出されました。押井守審査委員長は、ROSTOのマルチな才能に敬意を表し“境界賞”を授与しました。また、ラジオ・パーソナリティの宇多丸氏が、同映画祭のラインナップを見比べて、そのサムネイル写真のあまりの異質さに驚愕したエピソードも有名です。

オランダの鬼才ROSTO追悼上映
<存在証明>  ROSTOの遺作 『四つの悪夢』とドキュメンタリーを一挙上映

『四つの悪夢』splintertime

『四つの悪夢』splintertime

『四つの悪夢』
<2020/フランス・オランダ/カラー/DCP/英語・日本語字幕/45分>
監督:ROSTO     原題:THEE WRECKERS TETRALOGY
“No Place Like Home_うちが一番”(2008)
“Lonely Bones_孤独な骨”(2013)
“Splintertime_スプリンタータイム”(2015)“
“Reruns_再生”(2018)

ドキュメンタリー
『すべてが変わったようで、何も変わっちゃいない』
<2020/フランス・オランダ/カラー/DCP
/英語・日本語字幕/20分>

監督:ジョアン・コスタ&ローベン・グラディセン
出演:ROSTO、THEE WRECKERS
原題:Everything is different,
but Nothing has changed
提供:Riskit Black Label/simple⁺

配給:リスキット      ROSTO.JP
知らざれるオランダの鬼才ROSTO追悼上映 <存在証明>
8月16日(土)より シアター・イメージフォーラムにて先行公開後、順次全国公開
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Riskit Black Labelについて

『ロングウェイ・ノース』『マロナの幻想的な物語』など良質な海外アニメーションの配給で知られるリスキットが、(海外では著名でも)日本ではまだ知られていない異才を紹介する新レーベルです。
“万人にはすすめられない、でもはまる人ははまる”をコンセプトに、
スペインのアルベルト・バスケス監督『ユニコーン・ウォーズ』やカナダのガイ・マディン監督(『ギムリ・ホスピタル』『アークエンジェル』)といった監督たちに続いてスポットをあてた作家がROSTOになります。
Riskit Black Labelでは、今後もアヌシー映画祭で上映されて話題となった横スクロール地獄絵巻『Swallow The Universe 宇宙を飲み込む蟻くそ』の監督NIETO作品などアート色の強い超個性的なダーク・ファンタジー作品がラインナップされています。

 

押井守監督も絶賛するオランダの映像作家・ROSTO

【ROSTO】(1969-2019)
彼の最初の短編映画「(伝説の)アングロビリー・フィーバーソンの興亡」(2002年)と「ジョナ/トムベリー」(2005年カンヌ国際映画祭Canal+グランプリ受賞)は、数々の権威ある国際映画祭で上映され、世界的な評価を得ました。これらの短編映画は、オンライングラフィックノベルから始まり、音楽、小説、そして映画へと展開した複合メディアプロジェクト「Mind My Gap」の一環でした。これらの映画と関連作品が2015年のリュブリャナ近代美術館を含むいくつかの国際映画祭で注目されるだけではなく、ロストの作品は、国際的な音楽アーティストの注目を集めました。 2011年の映画『ニクスの怪物』では、メトロポール・オーケストラ、トム・ウェイツ、テリー・ギリアム、ザ・レジデンツ、ザ・ドーらとコラボレーション作品となっています。ロスト並行して監督の音楽プロジェクト「ジー・レッカーズ」をフィーチャーした4部作に着手、シリーズの1作目『うちが一番』(2008年)を発表、2作目『ロンリー・ボーンズ』は2013年のロッテルダム国際映画祭で成功を収め、オタワ国際アニメーション映画祭でグランプリを受賞しました。『ボーンズ』はオランダの映画館でも配給され、複数の国際テレビ局で放送されました。『スプリンタータイム』(2015年)、『リランズ』(2018年)で、この「ジー・レッカーズ」四部作は完結します。ロスト監督は自身初の長編映画の開発に挑むが、2019年病気のため、急逝。
4部作は彼の死後、フランスの制作・配給会社オトゥード・ミヌイット主催のミハエル・シュマーキンによって『四つの悪夢』に纏められ、ドキュメンタリーと合わせてヨーロッパ各国で上映されました。

実は旅など存在しない 人は出発と共に到着している byデビッド・ボウイ
『四つの悪夢THEE WRECKERS TETRALOGY』より

<THEE WRECKERS/ジ・レッカーズ>

THEE WRECKERS/ジ・レッカーズ

レッカーズはかつて実際に存在したオランダのパンク・バンドです。その活動は1993年に始まり、数年後には女性ヴォーカルを立て個性的なオリジナル楽曲でライブ活動をするに至りますが、まもなく活動停止を余儀なくされます。そんな彼らが残した楽曲は数年後、リーダーのROSTOが進めるオンライン グラフィック ノベル『マインド マイ ギャップ』に存在しない映画のサウンド・トラックを装って再び登場しました。
黄泉の国から呼び戻されたジ・レッカーズの面々はさらに、それらしい風貌に変わり、オリジナルの定命のバンドが果たせなかったことを実行し始めます。それが本作『四つの悪夢』(原題:THEE WRECKERS TETRALOGY)で、本作はROSTOが15年の歳月をかけて紡ぎあげた『マインド マイ ギャップ』のスピンアウト的な作品となっています。
『四つの悪夢』(原題:THEE WRECKERS TETRALOGY)楽曲について
“No Place Like Home_うちが一番”(2008)は、四部作の最初の作品です。4つの短編各作品は個々のオリジナル楽曲、オリジナルのバンドメンバー(W.ウォーリー、W.ルーニー、W.フォーリー、 W.ロスト)が登場しています。
その続編『Lonely Bones/孤独な骨』(2013)の最後で彼らが船を放棄するのが見られ、 3作目『Splintertimeスプリンタータイム』(2015年)では、バンドが鎖につながれ、どこへも向かう道を進んでいる様子が描かれています。最後の映画「Reruns/再生」(2018年)では、彼らは若者、老人、そして死んだ男の両方として再登場します・・・
『四つの悪夢/Thee Wreckers Tetralogy』の音楽はこんな感じです。ロックンロール時代のファンタジアと呼んでもいいでしょうか。販売できるレコードがないため、これらはミュージック ビデオではありません。
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