
衆院総選挙を受けて2月18日に召集された第221特別国会で首相指名選挙が行われ、自民党総裁の高市早苗首相(64)が第105代内閣総理大臣に指名されました。 高市首相は皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て、日本維新の会との連立政権による「第2次高市内閣」を同日中に発足させます。 閣僚は全員が再任される方針です。
衆院本会議での首相指名選挙では、投票総数464票のうち、自民党・日本維新の会などの議員から354票を集め、高市氏が圧倒的多数で首相に指名されました。 他の候補者は、中道改革連合の小川淳也代表が50票、国民民主党の玉木雄一郎代表が28票、参政党の神谷宗幣代表が15票などとなりました。 一方、参議院では1回目の投票で高市氏が過半数に1票届かない123票にとどまり、中道改革連合の小川代表との決選投票に持ち込まれましたが、高市氏が125票対65票で上回り、衆参両院で首相に指名されました。
首相指名選挙に先立ち、高市首相は自民党の両院議員総会であいさつを行い、「日本列島を強く豊かにするために、自民党として今回の総選挙で掲げた政権公約を掲げて国民の皆様の審判を仰ぎ、その結果、私たちはご信任を賜った」と述べました。 そのうえで、掲げた政策を「最も迅速かつ効果的に進められる方法を、党内で議論をして党一丸となって実行していこう」とし、政権運営への決意を示しています。 また、昨年10月に日本維新の会と交わした連立政権合意書についても「必ず実行する責任がある」と強調しています。
なお、首相指名選挙に先立って行われた衆院議長選挙では、自民党の森英介元法相(77)が新たな衆院議長に選出されました。 森氏は自民党の麻生太郎副総裁の側近として知られ、法務大臣のほか党の憲法改正推進本部長などを歴任してきた人物です。 また、衆院副議長には中道改革連合の石井啓一元公明党代表(67)が選ばれました。 石井氏は2024年の衆院選で落選しましたが、今回の衆院選で返り咲いていました。
巨大与党を背景に積極財政・安保強化を推進へ
第2次高市内閣は、第1次内閣の全閣僚を再任する形で発足します。 昨年10月21日に発足した第1次高市内閣の在職日数は121日で、短命政権となりましたが、今回の総選挙で体制を事実上維持した形です。 今回の衆院選で自民党は議席を大幅に伸ばし、戦後初めて単独政党として衆院の過半数を確保しました。 連立を組む日本維新の会の議席と合わせると、衆院(定数465)の4分の3を占める巨大与党が誕生しており、高市政権の政策遂行力は一層高まる見通しです。 ただし、日本維新の会は引き続き「閣外協力」の形をとる方針で、閣僚ポストには就かない見込みです。
政府・与党は、衆院解散の影響で審議が遅れている2026年度当初予算案の早期成立に全力を挙げる構えです。 特別国会の会期は7月17日までの150日間で、高市首相は20日に施政方針演説を行う予定です。 施政方針演説の原案では、飲食料品の消費税率ゼロについて「検討を加速し、夏前に中間取りまとめを行い税制改正関連法案の提出を急ぐ」との方針が盛り込まれる方向とされ、物価高対策としての重点施策となる見通しです。 併せて、防衛費増額を含む安全保障体制の強化や、成長分野への大胆な財政出動など、積極財政路線を明確に打ち出すことで、高市政権のカラーを鮮明にしていくとみられます。












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