ロッテリア、54年の歴史に幕 全店「ゼッテリア」へ転換

ロッテリア、54年の歴史に幕 全店「ゼッテリア」へ転換

ゼンショーホールディングスは、ハンバーガーチェーン「ロッテリア」の国内全店舗を2026年3月をめどに閉店し、新ブランド「ゼッテリア」に順次転換すると発表しました。1972年の創業から54年にわたって親しまれてきた「ロッテリア」の店名は、国内から姿を消すことになります。

ゼンショーは2023年4月にロッテホールディングスからロッテリアの全株式を取得し、同年9月には東京都港区に新業態「ゼッテリア」の1号店をオープンしました。その後、既存のロッテリア店舗を段階的にゼッテリアへと転換してきましたが、今回の発表により、ブランドの完全統合が決定しました。

2025年12月末時点でロッテリアは106店舗、ゼッテリアは172店舗を展開しており、両業態を合わせた278店舗は国内ハンバーガーチェーンで4位の規模となっています。マクドナルド3025店舗、モスバーガー1309店舗、バーガーキング337店舗に次ぐ店舗数です。

ブランド統合の狙いは、原材料の仕入れや店舗運営の効率化にあります。ゼッテリアとロッテリアは「絶品チーズバーガー」など同じ名称の商品を提供していますが、パンや肉、ソースなどの具材は異なっていました。ロッテリアの店舗は仕入れや製造、物流管理でゼンショーグループとは異なる仕組みを活用していたため、ゼッテリアへの転換後はグループで共同輸送や仕入れができるようになります。

ブランド転換で効率化とシェア拡大を目指す

ロッテリアは1972年、日本橋高島屋に1号店を開店しました。純日本製のハンバーガーチェーンの草分けとして知られ、2007年には「絶品チーズバーガー」などのヒット商品も生み出しました。しかし、競合チェーンとの価格競争などで業績が低迷し、2005年には企業再生のリヴァンプが出資して構造改革を進めました。

2010年にロッテホールディングスの完全子会社となりましたが、業績の伸び悩みが続き、2023年にゼンショーが買収しました。ゼンショーは「すき家」「はま寿司」などの食材調達網や物流機能を活かして、ロッテリアの事業拡大を図る方針を示していました。

今回のブランド統合により、ゼンショーは集客力の高いゼッテリアに事業を集約し、効率化された運営体制で上位企業を追う構えです。約280店舗体制となるゼッテリアは、ゼンショーの調達力を活かした価格設定と高品質な商品提供により、国内ハンバーガー市場での存在感を高めていく見込みです。

関連記事

コメントは利用できません。

最近のおすすめ記事

  1. 大規模土石流の捜索・救助活動を原則終了を発表したネパールの国旗
    8月にネパールと中国の国境地帯で発生した大規模な土石流災害を巡り、ネパール当局は10月5日、緊急性の…
  2. コンゴでエボラ死者4000人超 感染対策を阻む地域の不安定さ
    コンゴ民主共和国で、エボラ出血熱による死者が4000人を超えました。政府が2日に公表したデータによる…
  3. アメリカのパトカー
    アメリカの人工知能(AI)開発企業であるアンソロピックが開発した生成AIモデルが、開発者の意図しない…

おすすめ記事

  1. 第38回 北海道矯正展

    2025-11-30

    6000人以上が札幌刑務所に来場!「北海道矯正展2025」現地レポート

    2025年で38回目を迎える北海道矯正展は、刑務所がどのような施設で、受刑者が社会復帰に向けてどのよ…
  2. 宮城刑務所の「機能向上作業」の取り組みについて東京報道新聞がインタビューした作業療法士さん

    2024-11-17

    認知機能が低下した受刑者への対応はどうする?宮城刑務所の作業療法士に聞く「機能向上作業」の取り組み

    刑務所での認知機能改善への取り組みとして、現在全国で10人以上の作業療法士が刑務所に常勤し、受刑者の…
  3. 更生保護法人「がじゅまる沖縄」の入口

    2026-4-11

    隣に“元受刑者”が住むということ。地域の反対運動から20年、更生保護施設「がじゅまる沖縄」の役割とは

    更生保護法人「がじゅまる沖縄」は、法務大臣の認可を受けた更生保護施設の少年院や刑務所を出ても、身寄り…

2026年度矯正展まとめ

2026年度 矯正展まとめ

【結果】コンテスト

【結果発表】ライティングコンテスト企画2025年9-10月(大阪・関西万博 第4回)

アーカイブ

ページ上部へ戻る