
HUMAN MADE株式会社の時価総額が1000億円を突破しました。著名ファッションデザイナーのNIGO氏が創業した同社は、2025年11月27日に東京証券取引所グロース市場へ新規上場。上場初日の時価総額約812億円から、1週間で約200億円増加し、12月4日時点で時価総額約1028億円に達しました。
上場初日の株価は、公開価格3,130円を9.9%上回る3,440円で初値を付け、その後も力強い上昇を続けて終値は3,545円となりました。
同社の業績成長は著しく、売上高はコロナ禍の2021年1月期の18億円から始まり、2022年1月期32億円、2023年1月期54億円、2024年1月期83億円、2025年1月期112億円と右肩上がりの状況です。特に直近3年間では売上高が倍増しており、異例のペースで拡大を続けています。
2026年1月期の売上高は136億円(前期比21.7%増)の見通しで、来期も2桁成長を見込んでいます。営業利益率は28%と高水準を維持し、海外向け売上高比率は64%に達しました。直販比率を高く保つことで高い利益率を実現しており、今後は海外現地への出店や現地EC展開によりグローバル化を加速する方針です。
同社の高収益体制を支える重要な要素は、プロパー消化率(定価販売率)100%という実績です。設立以来セールを実施せず、需要見込みに対して供給数を絞り込むことで、価格決定権を自社で握り在庫を抑制しながら売り切れる分だけを生産しています。直営店舗と自社ECを中心とした直販重視の経営戦略により、高い利益率を実現しています。
上場を記念したセレモニーには、松沼礼代表取締役CEO、クリエイティブディレクターのNIGO氏、アドバイザーのファレル・ウィリアムス氏が登壇しました。松沼CEOはユニクロでTシャツブランド「UT」の立ち上げに携わった後、2020年にNIGO氏から声をかけられて同社に入社しました。
グローバル展開と世界的クリエイターとの協業で成長加速
NIGO氏は1990年代に裏原宿系ファッションの代表ブランド「A BATHING APE」を立ち上げ、ストリートファッション界に大きな影響を与えました。2010年には「過去と未来の融合」をコンセプトにしたライフスタイルブランド「HUMAN MADE」を創業しています。
HUMAN MADEの急速な成長を支えているのが、世界的クリエイターとの協業体制です。同社は2023年にアーティストKAWS氏、2024年にはファレル・ウィリアムス氏をアドバイザーに起用。毎週木曜に情報発信し土曜に新商品をリリースする戦略により、多くの商品が即完売する好循環を創出しました。
広告宣伝費をかけないかわりに、多くのVIP・セレブ・KOLに愛されるブランド関係を構築することに注力しており、この戦略が強力なブランド価値を形成しています。上場資金は国内外での出店拡大やM&Aに充てられる予定で、今後のグローバル展開が期待されています。












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