
映画配給大手の東宝が15日、2026年2月期の業績予想を大幅に引き上げ、2年ぶりとなる過去最高益達成の見通しを発表しました。連結純利益は前期比10%増の475億円となり、当初計画から40億円の上積みとなります。
業績拡大の原動力となっているのが、映画部門での記録的なヒット連発です。7月公開の『鬼滅の刃』新シリーズは10月中旬時点で興行収入364億円という驚異的な数字を叩き出し、6月公開の『国宝』も162億円、4月の『名探偵コナン 隻眼の残像』は9月末で146億円を記録しました。
営業収入は前期から15%増となる3,600億円の見込みで、従来予想を600億円も上回ります。営業利益も650億円と当初計画比80億円増となり、映画事業の好調ぶりが財務全体を押し上げています。
8月に公開した『8番出口』や9月の『劇場版「チェンソーマン レゼ篇」』も好調な滑り出しを見せており、後者は約1ヶ月で既に57億円規模に成長しました。同社は「下期から来期にかけてのラインアップは豊富」と自信を示しており、勢いの継続が期待されます。
ネット上では、「願わくば、製作者サイドや現場スタッフ、著者などへ利益が還元されますように」「東宝は単に大ヒットを飛ばすだけでなく、話にならない企画を最初から見抜く能力も持っていると思う」「逆に来年は下がるだろうな」などの意見が寄せられています。
自社株買い175億円上限で実施 上期進捗70%も市場予想下回る
自社株買いの実施も同時に発表されました。TOB方式で最大175億円または200万株を上限に買い付けを行います。
買付価格は1株8,782円で、実施期間は16日から11月13日まで。株主還元を強化する姿勢を鮮明にしています。
直近の2025年3〜8月期決算では、営業収入が前年同期比17%増の1,916億円、純利益は26%増の334億円となりました。通期予想に対する進捗率は既に70%に達しており、順調な業績推移が続いています。
なお、今回の純利益予想は市場コンセンサス534億円をやや下回る内容となり、15日夕の時間外取引では一時的に株価が軟調な動きを見せましたが、映画興行は連休や夏季休暇が集中する上半期に偏る傾向があり、下半期の充実した作品構成を考慮すれば堅実な計画となりそうです。








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