ミラノ五輪フィギュア、笑顔のエキシビション閉幕 「りくりゅう」や坂本花織らが魅了

フィギュアスケート選手

ミラノ・コルティナ冬季五輪は21日(日本時間22日)、フィギュアスケートのフィナーレとなるエキシビションが行われ、日本勢ではペア金メダルの「りくりゅう」こと三浦璃来・木原龍一組、男子銀メダルの鍵山優真、銅メダルの佐藤駿、女子銀メダルの坂本花織、銅メダルの中井亜美の6人が華やかな演技で観客を沸かせました。

ペアで日本勢初の金メダルに輝いた三浦・木原組は、シーズンを象徴する明るいナンバーに乗せて、高さのあるリフトや息の合ったステップを披露し、競技本番とはまた違うリラックスした表情でリンクを楽しみました。今大会のペア金メダルについては、ショートプログラム5位からの逆転優勝と世界最高得点更新が大きな話題となっており、日本フィギュア史上初のペア金として歴史に刻まれています。

男子シングルの銀メダリスト鍵山は、日本人ピアニスト・角野隼斗さんが書き下ろした楽曲に乗せて、伸びやかなスケーティングとスピード感あふれるジャンプで会場を魅了しました。トリプルアクセルなどの大技を交えながらも、音楽との一体感を重視した構成で、競技とは異なる表現力を前面に出した演技となりました。男子銅メダルの佐藤は、和テイストの人気楽曲「千本桜」に合わせ、手拍子を誘うテンポの良いプログラムを披露し、トリプルアクセルを決めるたびに客席から大きな歓声が送られました。

女子シングルでは、今季限りでの引退を表明している坂本が、淡いブルーの衣装で登場し、流れのあるジャンプと安定したスケーティングで“集大成”の滑りを見せました。演技後には他選手と自撮りを楽しんだり、同じ日本代表の中井と花冠をかぶせ合ったりする姿も見られ、最後の五輪の舞台を満喫する様子が印象的でした。

17歳で女子銅メダルとなり、日本フィギュア史上最年少メダリストとなった中井は、鮮やかな赤い衣装にリボンの髪飾りで登場し、ジャンプを着氷するたびにチャーミングな笑顔を弾けさせ、「可愛さ全開」の演技で観客の視線を集めました。今大会、日本勢は団体銀、男子・女子シングル、ペアを通じて合計6個のメダルを獲得し、冬季五輪フィギュアで過去最多の成果となっており、エキシビションはその躍進を象徴する華やかな締めくくりとなりました。

「カンフーパンダ」から“4回転の神”まで 個性派プログラムがリンクを彩る

エキシビションでは、日本勢以外のトップスケーターたちも個性あふれる演出で会場を盛り上げました。男子シングル金メダルのミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)は、映画「カンフー・パンダ」をイメージしたパンダの着ぐるみ姿で登場し、大きな衣装のまま3回転トウループを成功させるなど、高い技術をコミカルな演技に織り交ぜて観客を驚かせました。演技後には、会場を訪れていた香港出身の映画スター、ジャッキー・チェン氏が両手にパンダのぬいぐるみを持って迎え入れ、ハグとサムズアップで応える“夢の共演”が実現し、スタンドからどよめきが起きました。

団体戦で日本を抑えて金メダルを獲得した米国チームからは、「4回転の神」と呼ばれるイリヤ・マリニンがパーカーとジーンズ風の衣装で登場し、代名詞のバックフリップや高難度ジャンプを次々と繰り出すと、会場からは割れんばかりの拍手が送られました。地元イタリアからは、ソチ五輪銅メダリストのカロリーナ・コストナーさんがオープニングを飾り、氷上に映し出された赤いリボンの映像とともに、長い手足を生かした優雅な滑りで観客を静かに引き込んでいきました。

また、ジョージアのペア銀メダルのアナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組は、映画「モータルコンバット」の音楽に合わせたダイナミックなプログラムで大歓声を浴びました。ロシア出身で中立選手として出場したアデリア・ペトロシャンも切れ味のあるダンスナンバーを披露し、ラストで尻もちをついて照れ笑いを浮かべる一幕もあり、会場を和ませました。ミラノ・アイススケートアリーナに集った選手たちは、競技の緊張感から解き放たれた自由な表現で五輪最後の夜を彩り、観客とともに今大会の幕を静かに、そして華やかに閉じた形です。

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