Metaのスマートグラス「Ray-Ban Meta」、日本展開へ AI機能と新フレームで存在感高まる

Metaのスマートグラス「Ray-Ban Meta」、日本展開へ AI機能と新フレームで存在感高まる

米Metaが展開するスマートグラス「Ray-Ban Meta」シリーズが、ついに日本でも発売される見通しになりました。 度付きレンズに最適化した新ライン「Ray-Ban Meta Optics Styles」が発表され、日常使いしやすいフレームとAI機能の強化によって、メガネ型デバイスとしての実用性が一段と高まっています。 新モデルは角ばった「Blayzer Optics(Gen 2)」と、軽量で丸みのある「Scriber Optics(Gen 2)」を用意し、いずれもほぼすべての度付きレンズに対応することが特徴です。 価格は米国など一部市場で499ドル(約7万9000円)からと案内されており、日本でも同水準のハイエンド製品として位置づけられるとみられます。 発売時期については、「Ray-Ban Meta」とスポーツ向けの「Oakley Meta」を含め、今後数カ月以内に日本、韓国、シンガポールなど新市場で展開すると案内されており、2026年内の国内投入が予告されています。

ソフトウェア面では、内蔵AI「Meta AI」の機能強化が進んでいます。 スマートグラスのカメラで食べ物を見たり素早く撮影したりするだけで、カロリーや栄養情報を推定し、継続的な摂取量の記録を支援する機能が提供される予定です。 受信メッセージの要約機能も拡張され、「WhatsApp」などのアプリに届いたグループチャットを「ヘイ、Meta。メッセージをまとめて」といった音声操作で要約し、音声で返信することも可能になります。 また、「ジェイミーは夕食に何を提案した?」といった具体的な質問をすると、会話履歴から該当情報を抜き出すなど、状況に応じた支援も想定されています。 Metaは、こうした音声のやり取りについて、デバイス上で処理し、エンドツーエンドで暗号化する方針を示しており、プライバシーへの配慮も打ち出しています。

ディスプレイ内蔵モデル「Meta Ray-Ban Display」向けには、エンタメや日常機能を拡張するアップデートも計画されています。 「Instagram」のリール動画の再生に対応するほか、メディアプレーヤー下部には「Spotify」のパーソナライズされたショートカットが並び、最近再生した楽曲やプレイリストに素早くアクセスできるようになります。 さらにパズルゲーム「2048」とプラットフォームゲーム「GOAT」の2タイトルが追加され、メガネのディスプレイ上で、「Meta Neural Band」と呼ばれる入力デバイスを使ってプレイできるとされています。

ホーム画面には「リマインダー」「天気」「株価」「カレンダー」などを一目で確認できるウィジェットも追加され、新たなカレンダーアプリはGoogleカレンダーやOutlookと連携して予定管理に対応します。 指先で任意の面をなぞることで文字入力ができ、音を出さずにメッセージに返信できる「Neural Handwriting」も、WhatsAppやMessengerに加えて、iMessageやAndroid標準メッセージアプリで利用可能になる予定です。

日本市場で広がる可能性と今後の焦点

国内向けには、「Ray-Ban Meta」と「Oakley Meta」が日本、韓国、シンガポール、チリ、コロンビア、ペルーで順次発売される計画が示されており、日本市場も本格展開の対象に位置づけられています。 あわせて、日本語や標準中国語、韓国語、アラビア語などを含む20言語へのリアルタイム翻訳機能が提供される予定で、日本語対応のライブ翻訳は、旅行やビジネスシーンでの活用が期待されます。

一方で、具体的な日本での発売日や価格、販売チャネルなど、詳細なローカル情報は現時点で公表されておらず、今後の追加発表を待つ必要があります。 これまでMetaのAIグラスは販売地域が限られ、日本では技術基準適合や言語対応の面から導入が見送られてきた経緯がありましたが、今回の発表はその方針転換を示すものと受け止められています。 生活に溶け込むデザインとAI機能、そして日本語リアルタイム翻訳を兼ね備えたスマートグラスが、国内のウェアラブル市場やプライバシー議論にどのような影響を与えるかが、今後の大きな焦点になりそうです。

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