NASA有人月ミッション「Artemis II」打ち上げ成功 半世紀ぶりの有人月周回探査へ
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NASA(アメリカ航空宇宙局)は日本時間4月2日に、有人月ミッション「Artemis II(アルテミスII)」の大型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」の打ち上げを実施しました。1日目に実施される地球周回軌道上での作業を前に、有人宇宙船「Orion(オリオン)」を搭載したSLSロケットの上段とコアステージの分離が行われたことが報告されています。
打ち上げに関する詳細情報として、ロケットは「SLS Block 1」を使用し、日本時間2026年4月2日7時35分にアメリカのケネディ宇宙センターの39B射点から発射されました。ペイロードにはOrion宇宙船「Integrity(インテグリティ)」と、CubeSat4機が搭載されています。今回の「Artemis II」は、SLSロケットとOrion宇宙船の有人飛行試験となる重要なミッションです。月面への着陸こそ行わないものの、1972年12月の「Apollo 17(アポロ17号)」以来、およそ半世紀ぶりに有人で月周辺の飛行を行います。このミッションでは、月周辺の厳しい環境下において、人を乗せた宇宙船の通信や生命維持装置が設計通りに作動するかを検証することが主な目的とされています。
日本時間4月2日7時35分に打ち上げられたSLSは、リフトオフから約8分20秒後にコアステージ(1段目)と上段(2段目)の分離が行われました。分離後は軌道を安定させるために、近地点と遠地点(軌道上で地球から最も近い点と最も遠い点)を上昇させるためのSLS上段エンジンの噴射を合計2回実施しました。その後、上段から分離したOrion宇宙船は、将来の月着陸船とのドッキングを想定して、上段をターゲットにした近傍運用のテストを実施しています。現地のアメリカ・フロリダ州では、まばゆい光とともに空へ昇るロケットに対し、集まった人々から歓声が湧き起こり、あたりは熱狂に包まれたと報じられています。
クルーの状況と今後の軌道投入、そして将来の月面着陸への期待
打ち上げ後に記者会見を開催したNASAによると、Orion宇宙船は4基の太陽電池パドルの展開が予定通り完了しており、搭乗している4人の宇宙飛行士クルーの健康状態と精神状態は良好です。近地点上昇噴射直後、衛星のハンドオーバー中に一時的にOrion宇宙船から地上への通信が途絶えたものの、会見までに復旧しています。また、船内のトイレの不具合などの問題も確認されていますが、テスト飛行で想定される範囲内であり、地上チームと協力して対処中だとNASAは述べています。
ミッション2日目となる日本時間4月3日には、いよいよOrion宇宙船のエンジンを用いた月遷移軌道投入(TLI)が実施される予定です。10日間かけて月を周回して地球に戻る計画であり、月の裏側に到達する際、地球からの距離はおよそ40万キロとなり「人類が地球から最も遠く離れた記録」を更新することになります。このミッションの成功は、2028年を目標とする有人月面着陸や、その後に予定されている日本人宇宙飛行士の月面探査へとつながる歴史的な一歩となります。









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