
2025年11月、日本における金融リテラシー向上の動きが大きな話題となりました。とりわけ注目されたのが、「第3回FESコンテスト Supported by ゆうちょ銀行」の全国大会です。このコンテストは、日本金融教育支援機構が主催し、大学生が運営、中高生が自作動画をプレゼンテーションし、小学生が審査に参加するという、世代横断型の金融教育イベントとなっています。11月29日にお台場の日本科学未来館で表彰式が開催される予定で、ファイナリスト10作品及び「お金の8つの力」をテーマにした佳作8点が先行して発表されました。
FESコンテストの目的は、若い世代が「使う・稼ぐ・納める・貯める・備える・贈る・借りる・増やす」といった金融に関する基本的な力を、動画を通じて主体的に学び、発信力や理解を高めることです。応募作品は小学生にも分かりやすい言葉で制作され、新たに審査員として小学生が加わることで、金融教育の裾野がさらに広がっています。動画教育の特徴は、単なる知識習得にとどまらず、創造性やコミュニケーション力の育成にも寄与する点にあります。受賞作品には文部科学大臣賞、企業賞などが用意されており、金融教育の社会的な重要性が評価されています。
この金融教育イベントは、全世代が「お金を扱う力」の基礎を持つことの重要性がますます強調される現在、学校や家庭でしっかりとしたリテラシー教育を推進する一助となっています。とりわけ、若年層の投資詐欺被害や消費者トラブルが増加する中、早い段階から金融教育に触れる機会の拡充が急務となっています。今後は、動画コンテストを中心としたアウトプット型教育がさらに広がり、社会全体の金融リテラシー向上に貢献するものと期待されています。
コンテスト参加者や現場の声、今後の政策への期待
全国大会のファイナリストには、「納税のすゝめ」や「お金を借りることについて!」など、税金やローンといった身近なテーマを扱った作品が選ばれました。高校生・中学生が自ら企画し、調査やインタビューを重ねて制作した作品には、金融リテラシーを自身の言葉で伝える力が感じられます。審査員として参加する小学生は、動画を通じて「お金」に対する興味や考え方を深められるとして、保護者からも好評が集まっています。
金融リテラシー教育の充実は、社会のさまざまな課題解決にも直結しています。特に働き方や家計の多様化が進むなかで、若年層や子供たちが「正しい判断力」を持つことで、将来の資産形成、消費トラブルの防止、安心して暮らせる社会づくりにつながります。今後はこうした全国大会の成果を踏まえ、行政や企業が協働して金融教育の普及と発展を後押ししていく流れが強まる見通しです。運営組織や学校現場からも「アウトプット型教育が定着しつつあり、子ども自身の気づきや成長が顕著に現れている」と、今後への期待を寄せる声が多く聞かれます。
金融リテラシーは、知識だけでなく判断力や行動力の育成につながる重要なスキルです。学生が主役となる教育の広がりは、今後の金融社会に大きな影響を与えていくでしょう。
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